もしもエミール・ガレがカーブスを運営したら(自由気ままな考察 2019)
「カーブス」は、女性オンリーの30分フィットネスとして知られる施設で、全国にフランチャイズを展開し2018年現在で1,900店舗を展開する快進撃カンパニーの一つでもあります。また雑誌や書籍の出版事業や、会員向けにオリジナルサプリを販売するなど幅広い事業を行っています。そのビジネスモデルも非常に独自性があり、前述の「女性オンリー」「30分」の他に「シャワーなどの余計な設備を設けないシンプルなスタジオ」や「駅前などではなく住宅街などの外れに作る」など、一見通常の戦略とは間逆の形をとることで大きな効果を生んだ点が注目されている企業です。
カーブスの提供するワークアウトプログラムは科学的にもその効果が証明されていますし、これまであまりスポーツをしてこなかった人や、なかなか続かなかった人などでも楽しく続けられるように画期的工夫がされています。運動生理学などで世界的に知られたリチャード・クレイダー博士により効果の検証が行われましたが、厳密な調査によってカーブスのプログラムには効果があることが証明されました。それは基礎代謝をアップしてダイエット効果があるだけではなく、血中脂質にも効果があり心臓病などの予防にも役立つというものです。
さて、そんなカーブスを「エミール・ガレ」が運営したらどうなるでしょうか。エミール・ガレといえば19世紀半ば頃の生まれで、アール・ヌーヴォーの代表ともいえるフランスのガラス工芸家です。彼はガラス工芸の他にも陶器や家具のデザインをし、企業経営者でもありました。一見、アートとフィットネスは結びつかないように思えますが、その優れた色彩感覚を生かしてフィットネスレッスンに効果を与えるはずです。例えばスタジオの照明を音楽に合わせて次々とプログラミングしていくことも出来るでしょう。また30分のレッスンの中で、始まりの照明はやる気を起こさせるようなもの、そして最後のクールダウンの時はリラックスできるような光の照明を演出します。それによって会員はワークアウトの効果をより高めることが出来、終わったあとは心身ともにリフレッシュされたと感じるでしょう。