売れる不動産、売れない不動産
社会の少子高齢化により従来よりも売りに出される不動産の数が増えていますが、売りに出されてからすぐに売れる物件がある一方で、長年にわたって売れない物件に分かれています。
速やかに売れる物件と売れない物件に分かれる様子は、一度に多くの物件が売りに出される建売住宅でも見られ、建売住宅の場合は特に差異が顕著になります。
たとえよく似た状況である事例でも売れる不動産と売れない不動産には細部に様々な差異があり、販売を開始してから長年にわたって売れないどころかお問い合わせや内見さえ無いという場合は、最初にきっかけになる販売価格が相応しくない可能性が高いです。
販売価格に問題があるため買い手がつかないという事は原因が販売価格にあるので、値下げが問題を解決させるために有効的という事になりますが、不動産の場合安易に価格を下げてしまうのは逆効果に繋がってしまいます。
その理由は売れないからと言って短期間の間に価格の見直しが行われると、消費者にとっては売れ残りの不動産という印象が尚一層強まるためです。
そのため、売りたいという気持ちが強く焦燥感に駆られていたとしても、安易に価格を下げないように注意し下げるのであれば、現状の販売価格が相場など様々な観点から考慮した結果、適正価格ではないと判断した時にしましょう。
そして、一度に同一の物件が多く建築されたのにも関わらず、一部の物件が売れないという建売住宅の現場ならではの問題に見舞われている時は、対象となる不動産が存在している立地が悪影響を及ぼしている可能性があります。
各所により影響は異なりますが比較的多いのは日当たりと風通しが悪い事や、時間帯により高層マンションによって生じる影の中に入る時間帯が多い問題です。
他にも線路が近い場合には電車が通過するたびに騒音や振動、乗客からの視線が気になるため売れない傾向にありますし、鉄粉により不動産や自動車が傷みやすいという懸念材料も持たれやすいです。