日本全国の不動産業界の現状(2018)
日本全国で見た場合の不動産業界の現状はあまりいいものとは言えません。
近年は投資ブームやオリンピックの需要もあり、価値のある不動産は人気をして更なる可地の上昇をしていますが、その一方で人気のない場所は全く手付かずの状態となっています。
たしかに将来的に値が上がりそうな不動産に関しては需要が高まっていますが、値上がりが期待できないような物件に関しては、余っているのが現状です。
不動産の最大のデメリットは換金性が悪いという点にあり、手放したくなった時に手放すことができない不動産は資産ではなく、負債になってしまうおそれがあります。
それだけにすぐに売れる不動産は資産として安心して購入をすることができますから買い手が殺到しますが、逆に売りたくても売れないような不動産は余程のことがない限り売ることが難しくなってしまいます。
このような状況であることから、不動産業界の現状はちょっとしたバブルが到来をしているところと、そうでないところの二極化をしていると言えるでしょう。
また、これはあくまでも現状での話であり、今現在調子の良い地域であってもこれから先の見通しは必ずしも良いものではありません。
少子高齢化社会によって、不動産が余ることを指摘されているだけに、今の状態が続けば不動産の需要はほんの一部だけとなり、どんどん余っていくことが予想されています。
現状では人気をしている場所であっても、10年、20年後にはどうなっているか予想がつかない部分もあり、決して安心をすることができない状況です。
長らく景気が低迷をしていた時期を考慮すれば、日本全国の不動産業界の現状は改善の兆しが見えると言えますが、まだまだ決して先が明るいわけではないというのも事実です。
明るい話題がまったくなかった頃から比べればだいぶ活気を帯びてきましたが、だからといって不動産業界の現状は好転したというわけではないので、楽観視しすぎず悲観しすぎずというのが一番良いでしょう。