大分県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
大分県は日本の九州地方の東に位置する県で、大分市が県庁所在地になります。日本では高齢化が叫ばれていますが、大分県も例外ではありません。むしろ、全国の中でも高齢化が進む地域で、高齢化率は全国平均を大きく上回っています。県内の人口に占める65歳以上の割合はすでに30%を超えていて、今後もさらにその割合は増えると予想されます。
高齢者の福祉で重要なのは介護施設ですが、その中には日帰りで利用できる通所介護施設(デイサービス)があります。自宅をヘルパーなどが訪れて介護をする訪問介護とは異なり、利用者が施設を訪れて様々な介護サービスを受ける施設になります。といっても送迎が付いていることは多いので、利用するのはさほど難しくはありません。通所介護施設では食事や入浴介助、レクリエーションなどのサービスを受けることができます。また、リハビリなどの機能訓練も行われています。
通所介護施設は、社会参加や他の人との交流の場として利用されています。それから介護を担っている家族の負担を軽減する目的もあります。様々な通所介護施設があり、雰囲気なども違いますし提供しているサービスもそれぞれ特色が異なるようです。
大分県の通所介護施設の現況は、高齢化率の上昇に応じる形で増えています。サービスを利用している人も多く、地域密着型の施設もあります。2045年には4人に1人が65歳以上の高齢者になるという試算もされており、ますますこういった施設の需要は高まりそうです。
大分県は温泉資源が豊富な地域としても知られています。その温泉資源を活用した通所介護施設などもあります。天然温泉が楽しめる露天風呂や足湯が備わっているところもあり、人気を集めています。それから寝たきりにならないように、予防訓練に力を入れている施設も多いようです。筋トレやストレッチなどを行うことで筋力を維持できるので、それが寝たきりを予防することにもつながります。