熊本県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
熊本県にある通所介護施設は、2019年の現況で約800件あります。
800件のうち300件近くは熊本市内で運営されていて、各区ともに大きなバラツキはありません。
熊本市内では、比較的バランス良く通所介護施設が整備されている現況です。
熊本市の他に熊本県で多いのは、八代市です。
熊本県の南部に位置する八代市は、県内でも2番目に人口が多くさまざまな施設が充実しています。
そのため通所介護施設の数も県内で2番目に多く、2019年の現況では約70件です。
熊本市と合わせると、熊本県にある通所介護施設の約半分がこの2つの地域に集まっていることになります。
その他の地域では、天草市・宇城市・上益城郡などとなっています。
熊本市と八代市を除くと、その次のグールプは域内に30件ほどあるのが熊本県の現況です。
反対に熊本県お通所介護施設の現況で数が少ない地域は、天草郡・下益城郡・水俣市です。
これらの地域には10件以下しか通所介護施設は整備されておらず、利用しにくい状況が続いていると考えられます。
これから介護サービスを必要とする高齢者は増えていくと予想されるので、一刻も早い整備が待たれている現況と言えるでしょう。
通所介護施設の数が足りない現況は、熊本県に限ったことではありません。
急激に高齢化が進んでいるために、特に地方では施設の数が足りずサービスを受けたくても受けられない高齢者が増加中です。
通所介護施設を増やす必要性は行政は理解していても、財政的な問題に加え人手不足も解消しなければいけません。
介護施設での仕事はキツいのに給料が安いの現況で、人手が集まらず就職してもすぐにやめてしまいます。
そのため全国の介護施設では人手の確保に苦労しており、国が支援をしていますがそれでもまだ足りません。
熊本県にある介護施設を充実させ、必要な人が誰でも適切なサービスを受けられるようにするためには、こうした問題も解決していく必要があるでしょう。