広島県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
広島県の人口は1995年をピークに減少し続けていて2010年から2015年までの5年の間に、およそ1万7千人ぐらいが減少しました。そして2015年から2025年までの10年の間に、およそ15万5千人ぐらい減っていく見通しです。その一方で1995年の時点では45万6千人であった高齢者の人口は、団塊の世代の人たちが高齢化することによって2015年には77万4千人にまで増加しています。その後2025年まで増え続けていき1度減っていきますが、また団塊ジュニア世代が高齢化することによって2040年には増えていくこと見通しです。
高齢者の人口が増えていくのに従って年々、要支援認定者や要介護認定者は増加しており65歳以上の要支援認定者や要介護認定者の人数は、およそ15万2千人ぐらいで高齢者の約19.4パーセントを占める比率となっています。要支援認定者や要介護認定者の人数を2000年度と2015年度で比較すると、要支援1から要介護1までの軽度者が増加する割合が要介護2から要介護5までの重度者よりも高まっているのです。
65歳以上の高齢者に占める要支援認定者と要介護認定者が占める比率を市町村ごとに比較してみると、最も熊野町が13.6パーセントと低く最も神石高原町が25.7パーセントと高く、その差は約2倍ぐらいの違いが発生していることになる訳です。要支援認定者や要介護認定者の人数が増えるのに従って、通所介護施設を含めた介護サービスを利用する方たちも増えてきています。
介護サービスを利用している人数は約13万5千人で、その中の約75パーセントが通所介護施設や訪問介護施設などの居宅サービスを利用している方たちであるというのが現況です。広島県では、ひろしま高齢者プランを策定し高齢者の孤立を防ぎ積極的に社会に参加してもらうための活動を行っています。これが、広島県の2019年の通所介護施設や介護サービスの現況です。