愛知県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
愛知県では急速に進行する高齢化に備えるため、高齢者の方が住み慣れた家庭や地域で人として尊厳を持って生活をしていくことが可能な社会づくりに全県的に取り組んでいます。愛知県ではそのために、介護保険サービスの充実や地域包括ケアシステムの県内全域での構築を進め、通所なども含めた介護サービスに取り組んでいる状況です。
愛知県では、現在、通所型の介護を受けらえる施設は約1300あり、通所型介護サービス施設では入浴や排せつ、食事などの介護や日常生活で必要な介護サービスが提供されています。この県の通所介護施設は周辺の県と比較すると数も多く、高齢化社会の進展に対応した通所型介護施設数も比較的充実しているという現況がありますが、まだまだ名古屋などの都市とそれほど多くの人口規模をもっていない市などの通所介護施設数には偏在性があり、今後のニーズに備えた通所介護施設数の最適化も進むといえます。
愛知県には通所してリハビリが受けられる施設も約380件あり、予防的なリハビリ活動が行われ、さらに、地域密着型の通所介護施設が約1000件、療養通所介護施設は2件、そして認知症対応型通所介護施設が約180件という現況がありますい。認知症対応型通所介護施設は周辺県と比較しても数も多く、通所型の介護施設での介護サービスは、地域包括ケアシステムの全県的な構築の流れの中で行われており、現況の状況を踏まえて今後もさらに進展されていくようになっています。
愛知県は通いだけでなく、訪問や宿泊を組み合わせた小規模多機能型居宅介護施設が190件となっており、こうした柔軟的な介護サービスなどがさらに拡充していくことも期待されます。令和がスタートし、今後の介護サービスの高まりに備え、どのエリアにどの様な通所型の介護施設があり、それがどんな役割をもつことで高齢化社会の介護ニーズに対応していくのかという介護行政の視点もさらに期待されています。