福岡県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
福岡県の通所介護施設の現況は、1206の施設が登録している状態です。通所介護は、デイサービスセンターなどで提供されるサービス全般を示します。デーサービスに通所して、入浴や排泄、食事などの介護や常生活を送るうえで必要となるサービスや機能訓練を行います。福岡県の通所介護施設には、利用定員が19名未満の施設は換算されていませんので、実際に施設数は、現状より多いものと見込まれます。
通所介護を利用できるのは、居宅で生活をしている高齢者で要介護と認められている方ですので、現況の施設数で受け入れが充分かどうかは定かではありません。なぜなら、介護保険認定を受けずに居宅での暮らしを行なっているケースも考えられるからです。
また、通所介護施設がある地域差もあるのは確かであり、都市部には複数の中から選べる選択肢が比較的あるのですが、地方に行くにつれ施設数が少なくなり選択肢が限られることもあります。福岡県の都市部以外の方が要介護の対象となる割合が高いのに、受け皿の選択肢が少ないのは人手不足の影響も一つの原因とされます。
都市部においては、要介護の割合が地方よりも低いもののそれだけ人口が多いので通所介護施設の利用者も急増しています。通所介護施設が飽和状態になれば、更に増やす必要も出て来るでしょう。
ただ、人手不足の現在の事情を考慮すると大規模な施設建設よりも設備投資が少なくなる小規模施設への注目が高くなるとも考えられます。通所介護施設も独自のカラーを発揮しているので、選択肢がある方が高齢者にとっては自分に合ったサービスを利用できるようになる可能性が高くなるのは確かです。
政府が認知症対策を急務として行っていることからも、通所介護施設での認知症予防への取り組みも大きく関わって来ると言えます。福岡県での高齢化率も顕著であるだけに、通所介護施設の選び方で地域格差が出てしまう点も今度検討しなければならない課題になります。