山梨県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
山梨県のデイサービス、通所介護施設の現況は350件以上の施設が立ち並び、甲府市を中心に各地で利用できるようになっています。
350を超える施設の内、最も数の多い甲府市は約100件となっていて、沿線の各駅にあまり関係なく、広範囲に施設が点在している状況です。
一方で人口が次ぐ南アルプス市については、通所介護施設の数は半数以下の40件ほどで、こちらも広く分布する形となっています。
甲府市と南アルプス市はちょうど釜無川を挟んでいますが、どちらも同じく複数の施設によって、通所者の利用をカバーしているといえるでしょう。
山梨県の他の地域の現況に目を向けると、通所介護施設が20件を超えるのは甲府市と南アルプス市を除いて、甲斐市と笛吹市、そして南巨摩郡に限られます。
大月市と中央市や南都留郡に富士吉田市、韮崎市や西八代郡はいずれも精々10件台で、利用者を十分にカバーできているかといえば断言は難しいです。
しかし、人口が少なく通所介護施設が数件しかない北都留郡以外は、少なくとも5件以上の施設を持っている状況です。
85万人規模の山梨県の全人口からすると、350件以上の通所介護施設があることは、高齢者とその家族にとって安心の材料となるでしょう。
勿論、地域によって施設の充実具合に違いがあったり、選択肢が限られるのは事実の現況ですが、それでも全体的に充実しているのは間違いないです。
高齢化率が全国平均を上回る県で、高齢化率が30%に近い地域ですから、通所介護施設を充実させているのは正解だと考えられます。
高齢者を寝たきりにさせない、あるいは孤立させない為にも、デイサービスが受けられる施設の拡充は大切です。
それに、地域の人達と交流したり活動に取り組むことで、人生に張り合いが出て生きる意欲が高まります。
施設の数が多い山梨県は魅力的ですが、活動内容に力を入れることで、高齢者が楽しく過ごせたり役立つことが何よりも重要です。