愛媛県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
愛媛県は、特に高齢者の状況を詳細に分析している傾向があり、それに伴って通所介護施設などの充実や現況をどのように扱うのかを年度ごとに計画している傾向があります。現実的にも介護保険事業に力を入れていますので、その推移と現状を確認すれば適所介護施設の現況も確認しやすい状況になっています。愛媛県の試算では2025年に高齢者のピークを迎えることがわかっているため、通所介護施設における介護職員の充実や補填に力を入れている現状があります。推移をみても、通所介護施設への世話の有無を問わずに高齢化の状況は深刻化しつつあって、全国平均と比較しても愛媛県の高齢者の数は4%近くも高くなっていることがわかっています。ですから、早期の介護施設の充実を求める現況にあります。また、通所介護施設などが必要になる要介護者数に関しては、平成29年時点で9万2000人にも及んでいて、実際に介護保険制度が運用されてからは2倍以上の数に膨れ上がっていることも確認されています。この要介護については、単純に高齢者というだけではなく40歳から64歳までのいわゆる中年層から初老の人たちも含まれていますので、さらにその数が増える可能性があることが示唆されます。客観的なデータをみると、こういった要介護者数の数は愛媛県では平成19年の2007年から平成28年の2016年までずっと増え続けています。ですから、通所介護施設のような介護施設の数が、現状のままでは追いつかない可能性があることも見てとれます。こういった現状があるのは、実は愛媛県に存在している要介護者の中でも、特に通所介護施設で世話ができる軽度の介護者の数が多いということと無関係ではありません。実際に、愛媛県の要介護認定率の中で最も多いのは軽度の介護認定である人たちで、全体の約10%と最も高い数値を示しています。これらの問題を解決するためにも、より充実した施設を増やすことが求められています。