山口県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
山口県にある通所介護施設の数は、2019年の現況では700件ほどです。
山口県内で最も多いのは下関市で、160件ほどになります。
そのため下関市内ではさまざまなタイプの通所介護施設があるので、希望に合わせた施設に通いやすくなっています。
下関市以外で多いのは、宇部市と県庁所在地である山口市です。
現況では宇部市と山口市にはそれぞれ100件前後の通所介護施設があり、その他の地域よりも多くなっています。
山口県内のトップスリーである下関市・宇部市・山口市の3地域で、全体の半分以上を集中している現況です。
集中している地域で通所介護施設を探すなら、現況はそれほど問題ないかもしれません。
しかしその他の地域で通所介護施設を探そうとすると、選択肢が限られてしまい希望の施設を利用できない可能性があります。
山口県で多い3つの地域は、県内でも比較的人口の多い地域です。
そのため通所介護施設が増える要因になっていますが、その他の地域は高齢者が多く本当に通所介護施設を必要としている人が多数います。
特定のエリアに施設が集中している現況は、決して良い状況とは言えないでしょう。
サービスを受けたい高齢者が楽に受けられるようにするためには、アンバランスな状態を解消することが大切です。
また山口県全体は過疎化が進み介護を必要とする高齢者の増加が見込まれているので、現況の数では足りなくなると予想されます。
今後増え続けていくであろう高齢者に対応するためにも、地域間の偏りをなくしつつ通所介護施設の数を全体で増やすことも同時に考えていかなければいけません。
現況の問題点を把握し山口県全体で整備を進めていけば、サービスを受けたい高齢者も楽に通えるようになります。
山口県だけではなく他の地方でも同じような問題は抱えていますから、先行した事例を参考にしつつ解決策を探ると良いでしょう。
現況の問題が解決されれば、高齢者も健康的な生活をおくり続けることができます。