島根県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
令和を迎え、高齢化が進む島根県でも介護サービスに対するニーズや期待はますます高まっています。島根県では通所介護は居宅サービス事業とされ、訪問介護と同様にニーズが増えている現況です。これは地域包括ケアシステムの構築を目指す上でも重要な視点で、住み慣れた地域で生活することを希望する高齢者の方が安心して居宅した状態で介護サービスを受けられることを目的にもしています。
島根県で最も多い居宅介護の形態は、訪問介護で220件をこえる事業所があり、次いで通所介護施設は二番目に多くなっており、約170件あります。島根県の地域密着タイプの通所介護は、在宅高齢者に通所してもらい、日中過ごしてもらうデイサービスのスタイルで、定員が18人以下の小規模な通所介護施設で、食事や入浴、排せつや機能訓練などが日帰りの形で提供されています。自宅などから施設までのアクセスは、移動が困難な場合は送迎が依頼可能で、通所介護施設の利用者は、サービス費用の1割負担が基本となっています。ただし、一定以上の所得がある場合には2割または3割負担となります。食事や日常生活費については利用者の負担となっており、具体的な詳細については、各事業所で確認して利用します。
例えば、松江市に住所をもつ人の場合には、要介護度が1から5の住民が指定事業所でサービスの利用を行うことができます。地域密着型の通所介護は、要支援者の方は利用できないようになっています。サービス利用を開始する場合は、基本的には介護サービス計画に基づいたサービスの利用が必要であるため、まずはケアマネジャーに相談することから申し込み手続きが始まります。島根県では、通所介護のうちで定員18人以下の小規模型事業所は制度改正に伴い、現在は地域密着型サービスへ移行しています。また昨今、島根県では事業所数の増加もみられ、事業所の増加が見られているという現況となっており、計画的な地域包括ケアシステムの構築が目指されています。