埼玉県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
埼玉県の2019年・令和元年時点における通所介護施設の現況を見てみると、施設の数は1,881軒と全国的にみてもかなりの数が存在しています。このうち県庁所在地であるさいたま市には実に300軒近くの通所介護施設が存在しており、かなり身近な存在として機能していることがいえます。
さいたま市以外にも、150軒を超える通所介護施設がある川口市や草加市・川越市・所沢市などといった都市部にあたるエリアにおいては施設数は非常に多く存在します。秩父市など、自然豊かなエリアについては数はそこまでないものの比較的通所介護施設については充実していることはいえるでしょう。ただ、それだけに競争率も比較的激しいことも特徴的であり、生き残るためにそれぞれの施設が工夫をこらしながらサービスの質を充実させていることも埼玉県の特徴といえます。
単に日常生活をサポートするために訓練を行うだけではなく、選択レクリエーションなどといった多彩なプログラムを選べるシステムや、ボランティア演奏など利用者が楽しめるイベントを体感してもらうことなども行っており高く評価されていることも特色の一つです。
課題点としては、埼玉県では新規に通所介護施設など介護に関する施設が積極的につくられている傾向があるのですが、その逆に廃止になる施設も少なからず存在する点がいえます。経営難に陥ったり、サービス・サポートの不備などといった様々な要素によって廃止の届け出を出す通所介護施設はいますので、もしも利用者がこうした施設に通うのであれば、事前に信頼性や実績などを見極めて選ぶことが重要といえます。
人材確保の問題に関しては、埼玉県においては交通の利便性が比較的充実していることもありそこまで問題にはなっていません。ただ、少子高齢化社会においては、いかに人材を確保してサービスの質を高めていくかは全国的な課題といえます。また、地域交流などの面でも楽しめるようにスタッフがそれぞれ取り組めるかも重要といえるでしょう。