兵庫県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
兵庫県内で開業している通所介護施設は1700以上あり日本国内では首都圏に次ぐ数を誇っていますが、他の都道府県と同様に人口比から見てみると需要に対してまだまだ数が少ないのが現況です。
その中でも医療法人が経営しているサービスの人気が高く、万が一体調不良や疾病などがあった場合に系列の医療機関で適切な診断や治療を迅速に受けることができたり、必要があれば入院もできるなど総合的な医療体制が整っていることで安心感を得たいという利用者が多いことが分かります。
そのような通所介護施設では、対象となる要介護者だけではなく家族に対してのケアも積極的に行っており、相談窓口の開設や専任の相談員が常駐するなどして相談を受け付けているのも医療機関が培ってきたノウハウが活かされています。
兵庫県内でもここ数年で通所介護施設の事業への参入が目立つのが、医療機関や専門の介護事業者以外の異業種による新規事業でショッピングモールなどと通所介護施設が併設されているケースです。
施設内で従来型のリハビリや医療などのサービスが受けられるのに加えて、ショッピングモールでの散歩や買い物も楽しむことができるなど、サービスを受けられるのは施設内の一室に限られていたケースが多かった中で楽しみ方にも新たなバリエーションが加わり1日の過ごし方にもメリハリができ認知症などの防止にもなると好評です。
また、ショッピングモールなどの施設は比較的交通アクセスがしやすい場所に立地していたり、大きな駐車場を持っていることからご家族も送り迎えや訪問がしやすくなっているのもサービスを利用する大きな動機となります。
さらに敷地の一部を貸与しているショッピングモールの側も、要介護者が買い物を楽しんだりご家族が送り迎えのついでに買い物をしてもらうことで収益を得られるなど両者にとってもメリットがあります。
このように兵庫県では通所介護施設を利用したい要介護者にとって、豊富な選択肢が提供されています。