上手な通所介護施設利用の知慧
多くの通所介護施設では、それほど1日の流れに差はありません。どこを利用しても同じような流れなのであれば、できる限り自分に合った通所介護制度を利用したいところです。近年では介護通所施設にも、オリジナリティーあふれた強みを取り入れているところが多く見られます。つまり通所介護施設も競争の時代であり、競争に打ち勝とうとするために、それぞれの特色を出しているということです。
例えば次の週に自分が利用する際の昼食メニューを、自分で選ぶことができるサービスを取り入れているところもあります。食事は高齢者にとって大きな楽しみの一つであり、そのメニューを自分の好きなものを選べるということは次回の利用を楽しみにできる理由の一つとなります。また温泉地でもないのに、温泉に入れることを強みにしているところもあります。入浴剤を使用する方法とは異なり、本物の温泉のお湯を使用しています。普段はなかなか温泉に行くことができない高齢者は非常に喜び、中には認知症などで入浴を拒否する人もいますが、温泉だと聞いて入浴を楽しみにする人も見られます。また音楽療法などの、ほかの施設にはないレクレーションを取り入れているところもあります。音楽療法や園芸療法などは、認知症の進行を予防したり、心身の活性化を図るためにも、音楽や植物の力を借りて行われるレクレーションのことを指します。専門的な勉強をした人が用意したプログラムに沿って、レクレーションが行われることになります。特に音楽が好きな人や、ガーデニングが趣味だったという人には喜ばれるレクレーションと言えるでしょう。
このように通所介護施設には、独自の強みを持った様々な特色が掲げられているので、これらを上手に活用していくことが、通所介護施設利用の知慧と言えます。通所介護施設は、1カ所に絞らなくてはならないわけではなく、掛け持ちすることも可能です。自由に使い分けすることによって、サービスを上手に取り入れていくと良いでしょう。