宮崎県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
通所介護、いわゆるデイサービスは要介護者がデイサービスを行なっている施設に通い、入浴・排泄・食事など日常生活の一連の介護、訓練を受ける日帰りの介護サービスのことで、一般的なスケジュールは、サービスを行なう施設担当者が9時頃自宅を訪問し、施設に案内、健康チェック・入浴・昼食を摂ります。午後から訓練・娯楽・趣味の時間を経て夕刻16時頃に自宅に送るというのが流れになります。
宮崎県の介護サービスには、居宅サービスにおいて訪問介護の事業所数444に対して通所介護(デイサービス)を実施している事業所数は382あり、8割の事業所が実施している現況です。この中には通所リハビリテーションを実施している施設が119が含まれますから、機能訓練施設があって実施できる施設は3割あるということになります。
さらに地域密着型サービスとしての通所介護施設数は257あり、この中に認知症対応型通所介護施設数が28あります。介護予防地域密着型サービスとしての介護予防認知症対応型通所介護施設が23ありますから、認知症に対して既往と予防施設はほぼ同等数あることになります。
介護予防・日常生活支援総合事業の総数を集計すると、訪問型が327、通所型582あり、総数909に対し訪問型が36%、通所型が64%という現況です。訪問型と通所型の割合は概算で2対3の割合ということになり、自宅で介護サービスを受けるより介護施設にて介護サービスを受ける割合が勝っています。これは宮崎県が車を使って送迎することが容易な環境にあることを表しているとも言える結果です。
一方、訪問型の介護のものが少ないことを考え合わせると、介護に携わる職員・従業員の数が少ないとも言えます。宮崎県は高齢化が進んでいる県であり、介護に関わる人員の確保も急を要すると言える結果とも言えます。宮崎県は今後、この課題解決に向けての方策も必要になってくると推定され、急を要するべき課題と考えられます。