茨城県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
茨城県の2019年・令和元年における通所介護施設の現況を見ると、デイサービスセンターなどの名称がついた通所介護施設の数は865か所あります。最も多いのは、県庁所在地のある水戸市であり100か所以上施設があります。ほかに多くの施設があるのは日立市・つくば市・土浦市・ひたちなか市などが挙げられ数は増加傾向です。
こうした通所介護施設の現況を見ていくと、現在はほぼすべての事業所が人手不足の状況になっていると予測されています。特に課題といえるのは若い世代の介護職員が少なくなってきていることです。それから、介護職員の資質の向上も問題の一つとなっています。これは茨城県だけではなく、全国的に抱える課題の一つといえます。
もちろん、そうした問題に対する取り組みを行っているわけではありません。国が推進している介護職員としての外国人の受入制度もその一つといえるでしょう。しかし、この外国人受入制度には問題点も大きいこともいえます。外国人の場合、意思疎通が日本人の介護職員と比較すると難しいことや資格の取得が難しく、時間とお金もかかりやすいことがネックとなっておりなかなか人材確保をすぐに解決するところまではいけていません。
これからの課題としては、施設整備に対する補助や通所介護施設を補助するような施設の建設も一つの方法なのですが、どのような介護サービスがあるのかを広く茨城県民に周知させておくことも、取り組み方の一つといえるでしょう。
在宅医療・介護連携の推進も問題解決のための方法です。高齢者の数はどんどん増加していることもあり、色々な局面で在宅医療・通所介護などに携わって業務を行っている関係者同士がより連携を図り、高齢者の生活を守れるように取り組むことが大事となるでしょう。
高齢者福祉については、現在の流れは通所介護施設などといった施設介護から在宅介護へとシフトしつつありますが、介護に携わる人は引き続きすべての介護サービスの質と量の向上に向け、様々な努力を重ねていくことが求められます。