日本全国の栂(つが)の取引状況→記事一覧

栂は建築資材やパルプ材、船舶材など様々な用途に使われる木材です。一般的な木製家具の材料として使われるだけでなく、線路の枕木などにも利用されています。加工性が非常に優れており様々な用途に使われるため、栂は愛知県内でも多くの需要がある木材です。日本国内では昔から木造住宅が建てられてきました。また食器や家具など様々なものに木材が使われてきた歴史があります。以前から日本国内で使われてきた主な木材は杉ですが...

愛媛県でも木材は建築資材として人気があります。コンクリートや金属、プラスチックなどと比較すると有機的なぬくもりを感じることができる素材です。栂は建築材だけでなくパルプ材や船舶材、車両材など様々な用途に使われています。愛媛県内でも栂に対する大きな需要があり取引状況は堅調です。木材は見た目が美しいだけでなく、柔らかく優しい感触があります。木造住宅など木製のものが身の回りにあるとストレスを緩和してれます...

茨城県は林業がそこまで盛んではないので、栂(つが)の取引状況は少し落ち着いている印象を受けます。茨城県はどちらかというと漁業の方が盛んなので、林業はあまり注目されていないです。このままでは栂の数は減ってしまうので、何らかの対策をしないと材料として使うものがなくなってしまいます。栂は魚網などの染料として使われることもあります。水に強く、それでいて魚や海に悪影響を与えないので、昔から漁師町では親しまれ...

日本全国の森林面積は約25,097千ヘクタールといわれていますが、岡山県の森林面積は約484千ヘクタールで県土の約7割を占めています。この内、民有林の割合は約92%で、全国平均の69%よりも多いことがわかります。民有林には人工林と天然林の2つにわけることができるのですが、全国平均での人工林の割合は約46%、民有林は約50%です。岡山県では、人工林が39%、民有林が約57%といわれており、人工林は約...

沖縄県の栂(つが)の取引状況は例年と大きく変化はなく、安定した取引が続いています。沖縄県ではあまり見かけない栂ですが日本全体で見ると生息地は広く分布している傾向があります。気温の変化にも強く、温暖な気候でも寒冷地でも上手く育ってくれるので、人の手で数を増やすこともできます。まず病害虫に強いので、あまり手が掛からないです。病気に弱い木は育てるのが大変です。常に消毒をしたり、水分などを確認しなくてはい...

岩手県は県土の約77%が森林、林業が盛んに行われているなどの特徴を持ちます。豊富な自然環境に恵まれた県でもあり、森林率は全国第7位の規模です。ただ、森林面積においては北海道に次ぎ第2位の規模でもあり豊富な木材資源を持つ県といっても過言ではありません。こうした特徴を持つ岩手県の森林ではありますが、森林保有者が所在市町村の区域に住んでいない、いわゆる不在村者が多いともいわれており、私有林面積全体の約1...

岐阜県は県内の土地の多くが山岳地を占めるため古来より林業が盛んな土地でした。特に栂はマツ科ツガ属に分類される常緑性の針葉樹で、山の尾根筋でよく生育することと、水分調節に優れた樹木のため需要も高く屋久島と並ぶ国内有数の産地です。岐阜県には環境生活部環境企画課林政部に林政課と恵みの森づくり推進課、県産材流通課と森林整備課、治山課を配置するなどをして県をあげて林業を保護しています。切り出したツガやヒノキ...

宮崎県は一年を通して過ごしやすい気候であり、スポーツクラブのキャンプ地やリゾート地として人気を集めてます。また、グルメも楽しめる県なので、美味しいものをたくさん食べたい人にもピッタリです。九州といえば鶏肉を使った料理が有名ですが、中でも宮崎は地鶏が有名です。地鶏を使った料理は非常に人気が高く、特に鶏南蛮は宮崎県で最も有名な鶏肉料理です。甘辛いソースやタルタルソースと絡めて食べると最高です。フルーツ...

宮城県は県土の約6割が森林地帯といわれており、林業の盛んな県といっても過言ではありません。県内の森林面積は約42万ヘクタールで、県土の約57%を占めています。地域的には奥羽山脈沿い、県北東部の北上山地などでの森林率が高めです。森林の所有形態としては国が所有を行う国土林・地方自治体が所有する民有林にわけられており、割合としては国有林が3割で残りの7割は民有林です。宮城県の中でも森林面積が多いのは、東...

京都府の森林面積は約340,000ヘクタール、この面積は京都府の総面積の約74.3%の規模に相当するものです。森林面積は全国27位ですが、森林率では全国11位の規模を持ちます。京都府は日本海側から丹後地域・中丹地域・西丹地域・京都市・山城地域など、特有の地域名でわけられている場所です。日本海に面した丹後は50年ほど前から植栽を行い、それが大きな木に成長している伐採の時期を迎えている林も少なくありま...

九州地方にある熊本県は、太平洋側気候に属している温暖な気候が特徴の地域です。とはいえエリアによって気候には違いがあり、阿蘇地方は夏には猛暑になることも多いですが、冬場は雪は多くないものの厳しく冷え込むことも多いエリアです。しかし天草地方は真冬でも阿蘇地方ほど冷え込むことは少なく、球磨地方は寒暖の差が激しい地域となっています。そんな熊本県の面積は740,900ヘクタールで、そのうちの林野面積は460...

群馬県の栂は丈夫で質が良いということが言われていて、量よりも質を重視する方に重宝されています。取引状況を見てみると、やはり杉や檜が頭一つ抜けているような印象を受けますが、栂も毎年一定の数は取引されているようです。日本国内では屋久島に大きな栂があります。手付かずの自然が残っているところは平均よりも大きなサイズの木がたくさんあります。海外だとアメリカ産やカナダ産が多く輸入されていて、材質は日本のものよ...

広島県は瀬戸内海に面した本州西部に位置する県で、北西部には中国山地が広がっています。県の総面積は84万8千ヘクタールで、そのうち森林面積は県土の72パーセントを占める61万2千ヘクタール、所有形態別で見ると民有林が全体の70パーセントのおよそ43万ヘクタールとなっています。民有林の樹種別構成はスギとヒノキの人工林とマツの天然林で全体の56パーセントを占め、スギは樹齢は9〜11齢級を中心に分布し伐採...

栂は建材として活用されており、ほかにはタンニンを採取するためにも重宝しています。本州中部より以南に自生していますが、それほど需要が高いわけではありません。香川県における取引状況は少なく、ひのき・すぎなどが多く出回っている現実があります。決してポピュラーな建材ではありませんが、関東と比べると出回っています。相当な硬さがあるので加工には技術を要しますが、硬いゆえに侵食されにくいメリットがあるのです。一...

豊かな自然に囲まれた高知県は、四国の太平洋側にある地域です。総人口は約69万人で全国で3番目に人口が少ないのが特徴です。清らかな水の流れが魅力の四万十川や、国の名勝の室戸岬や国立公園の一部となっている足摺岬、それに四国カルストなどがあります。山地率が89パーセントと高く、いくつもの山がある地域でもあります。そのため豊かな山林がたくさんあり、自然に恵まれている地域です。県別の森林面積の全国平均は67...

佐賀県は名木と呼ばれる立派な木がたくさんあります。一番本数が多いのはクスノキです。主に暖かい地域で見られるもので、大きく成長するという特性を活かして、街路樹として使われることが多いです。他にもイチョウが有名です。この木からは銀杏が取れるので、佐賀県は銀杏を使った料理が多いです。イチョウの木を使ったまな板は高級品とされていて、品質もかなり高いです。佐賀県はこの二つが圧倒的に本数が多いので、栂の取引状...

埼玉県の森林面積は121,260ヘクタール、県土の約32%が森林、県土保全・水源のかん養・保健休養など人々の生活に良い影響を与える重要な役割を持ちます。埼玉県の森林が多い地域は主に秩父市などの山間部エリアで、県の西側に集中しているのが特徴です。江戸時代から続く、西川林業地として有名な飯能市の人工林率は80%と高くなっており、天然林率が高いのは中津川見有林に広域にわたり分布しているなどの特徴を持ちま...

三重県は海に面した温暖な気候の地域が多いため、林業はあまり盛んでは無い印象がありますが、特に県の西側を中心とした地域は山間部も多く山林が比較的多い県でもあります。そのため杉を中心とする林業が盛んに行われており、その他にもさまざまな樹木を植樹し県内産の木材の生産に努めている県となっています。日本では高度成長期に多くの山林に木造住宅の建材となる杉や檜、松などの植林を推奨したことで、国土の多くがこれらの...

栂は福島県以南で見られる樹木で、建材やパルプとして活用されています。樹皮にはタンニンが含まれており、染料に使用されることもあります。一般的には木材になることが多く、建材になることも少なくありません。ただポピュラーな建材ではないため、山形県ではあまり使用されていません。全国的に見ても取引状況は決して多くない状態にあります。庭木や御神木に使用されることはありますが、住宅の建材すべてを栂にするケースは少...

日本で最も多く見られる木はスギであり、栂はあまり自生していません。山口県の取引状況は少ないのが現実で、今後も急激に供給量が変化するとは考えにくいです。栂は温暖な地域で見られる樹木で、福島県以南に自生しています。ただ頻繁に見られる樹木ではなく、供給量は少ないのが現実です。蓄積量も少ないので建材に積極的に使用されることはあまりないです。それゆえ希少価値が高く、特に関西エリアでは高く評価されています。栂...

山梨県は森林に恵まれていて、強度性能に優れているカラマツが豊富で県有林面積の約半分にあたります。東京オリンピック・パラリンピックの建設に要な木材を供給しており、栂(つが)などの木材の取引状況は好調と言えるでしょう。山梨県有林は1911年に明治天皇から御下賜された恩賜林がベースになっていて、2003年に全国の公有林において初めて国際森林管理認証を取得しました。経済的に持続可能な森林管理を行っていて、...

滋賀県は琵琶湖のイメージがありますが、県土の中で山林の占める割合は比較的大きく、そのために林業も盛んな事はあまり知られていません。しかし高度成長期には他県と同じように杉や檜を大量に生産し、また多くの木造建築の建材に利用してきた実績があります。しかし近年では木造建築自体がその建築戸数を減少させており、これに伴って滋賀県の木材の需要も非常に少なくなっている傾向があるのです。その中で、栂は近年注目されて...

栂はマツ科ツガ属に分類される常緑性の針葉樹で様々な用途に使用されます。主に福島県から西の山地に生えており、モミノキに似ています。一般的な家庭で植栽されることはあまりありませんが、神社などでは御神木されていることがあります。日本以外では韓国の鬱陵島にも分布しています。関東ではツガと呼びますが、関西ではトガと呼ぶことがあります。地方によってはイチイやモミノキ、カラマツなどを栂と呼ぶケースも見られます。...

栂が生えているのは関東から九州であり、秋田県での取引状況は僅かです。関東から九州にかけては建材に使用されますが、秋田県ではほとんど使用されていません。ただ栂にこだわりのある人は、インターネットなどを通じて注文するケースがあります。耐朽性は低いので腐食しやすく、シロアリが発生するエリアではあまり向いていません。栂の中でも高品質とされるものは、ヒノキに匹敵する価値があると言われています。美しくて加工性...

栂(ツガ)は、モミの木や杉のように真っすぐに生える針葉樹のことです。針葉樹といえば、北に自生するイメージが強いですが、ツガは関東より南の方にある四国、九州、屋久島など暖かい地域に分布しています。年輪が狭いことから木材としては硬くて重い性質があり、乾燥が簡単に行えるため、建築用の木材としての用途が好まれています。特に、柱や梁のような、真っすぐで強度が必要な部分に使用されることが多いです。日本に自生す...

神奈川県は太平洋に面している関東地方の南西にある県です。全国でも東京についで人口が多いことで知られているエリアで、人口密度も全国3位となっています。県の中心部には商業施設や企業が多くありますが、県西部には丹沢山地や足柄山地といった標高の高い山が連なるエリアがあり、神奈川県の森林率は39パーセントです。神奈川県の面積はおよそ241,600ヘクタールで、そのうち森林面積は94,885ヘクタールとなって...

世界遺産の白神山地を抱えている青森県の森林面積は全国9位です。およそ63万haの森林が広がっており、当然その分の生産や取引は行われています。青森県では国有林と民有林、それぞれの森林のほとんどで群生している樹木は杉です。特に杉の人工林は国内4位の規模を誇っており、取引状況も杉が目立っています。正確に言えば杉と赤松、そして明日桧が主な木材となっており、全国的に出荷されている状態です。杉も赤松も昔から建...

静岡県の栂の取引状況は近年その需要が非常に増え、好調なものとなっています。その理由は一時期低迷をしていた木造住宅の建築が近年また増える傾向にあり、その際に従来の住宅とは異なる室内の装飾部分の造形が注目されるようになっているためです。その室内の造形に適した木材が栂であり、様々な工芸品に対する需要と相まってその取引状況が好調なものとなっているのです。静岡県は県土の59%が民有林であり、そのため古くから...

栂は関東から南の本州や四国、九州や屋久島などに分布しています。同属であるコメツガは本州中部より北の亜高山地帯や四国、九州などで見ることができます。モミノキと一緒に林を形成しているのが大きな特徴です。栂は加工性が優れており建築資材や船材、パルプ材などに使われます。国産のものはあまり伐採が行われておらず、木材として見かける機会はそれほど多くはありません。石川県内でも主に建築用に栂が必要とされていますが...

東京に隣接しており、海との距離感も近い千葉県の木材市場と取引状況は好調です。首都圏に近く、また漁業など海洋資源の取引で発展したイメージが強いですが、この首都圏と海の近さが木材市場を盛り上げています。まず前者についてですが、実は千葉県の中央と南部の人口は増加の一途を辿っており、それに伴って住宅の建造数も右肩上がりです。その理由は交通機関が充実しているおかげで、その充実した環境に「住みやすい」と感じた...

大阪府を中心とする関西地方では、建築や建具の素材として栂が好まれていました。しかし現在の国内では、栂の蓄積量が少なく希少な樹種となっています。また造林も行われず伐採もされなくなってきているために、今では新しい建築物で栂を見る機会は減っています。大阪府での取引状況も、かつてとは比較にならないくらい減少してきました。国内産が取引状況から減少していく代わりに、増加しているのが輸入材のベイツガです。北米か...

九州地方の東部にある大分県は、別府や湯布院などの温泉地が多くあることで知られている自然豊かなエリアです。西には日本百名山の1つである九重連山があり、南には祖母山や傾山といった山があるなど、樹木に覆われた山地も多くあります。熊本県との境の辺りには、カルデラにある阿蘇山や火山群の阿蘇くじゅう国立公園に指定されているエリアがあるほか、耶馬日田英彦山や祖母傾といった国定公園に指定されている区域や県立の自然...

長崎県は、土地面積の約6割が森林という環境にありますので、全国的にも木材の資源が豊富に存在する傾向があります。ただ、栂のような天然林ではなく取引状況としてはヒノキやスギの人工林が多いという背景があります。これは、民有林の面積を戦後に拡大した影響があるからです。戦後の拡大造林によって特にヒノキの生産量を大きくさせようと対策を講じました。その結果、ヒノキ林がそれまでの約2倍の面積になり、これが森林や林...

長野県は本州の内陸部にある県で、海がなく山岳地帯が多いのが特徴です。かつては冬季オリンピックが開催されたことのある地でもあります。南北に細長い形をしている長野県の面積は約1,310,000ヘクタールと広く、同じ県内であっても気候はそれぞれの場所によって違いがあり、降雪量が多く豪雪地帯となっているところもあるのが特徴です。長野県の森林面積は1,060,000ヘクタールで、県土全体のおおよそ80パーセ...

栂は針葉樹で関東から南の本州や四国、九州地方の山林で伐採されていますが全国的に流通する栂は少なく、鳥取県でも取引状況はごくわずかで、鳥取県がまとめている森林や林業、木材産業の統計でもその他に分類されスギやヒノキ、マツと言った取引状況と比較すると0.2%と非常に少ない状況です。栂は成長が遅いため、年輪がはっきりしていることから製材をするときれいな縦の木目が表れ、関西地方では建築や建具用材として使用さ...

島根県は県土の総面積の67万ヘクタールの内、52万6千ヘクタールが森林といわれています。この割合は79%と高いもので全国の中では第3位や第4位の規模を持ちます。森林率が高い島根県では、水資源のかん養や県土保全など、すべての県民が等しく受け入れることができる、安全・安心な生活に欠かせない公益的機能を持つ森林そのものが県民共有の財産であると掲げているようです。放置された森林を再生させる、水を育む緑豊か...

栂は、「つが」または「とが」と読みます。主に「つが」と読むのが関東地域で、「とが」と読むのが関東地域であるようです。栂は、真っすぐに生える針葉樹で、木目が狭くて細かいことから重硬な木材で、乾燥も簡単に行えるため、柱などの強度が必要な部分に多く使用されます。関西で栂を「とが」と呼ぶのは、咎人を張り付けるための柱だったから、なんて説もあるようです。栂は、モミの木や杉のように真っすぐに生える木なのですが...

総面積414,700ヘクタールの徳島県は、四国の東にあるエリアです。北部には平野がありますが、それ以外の地域には山が多く県の南部に位置する四国山地には、険しい山岳地帯が広がっています。徳島でも平野部は年間を通して温暖な気候となっていますが、山間部になると降水量が多く寒暖の差が激しいことも多いのが特徴です。県南西部にある那賀郡には森林地帯があり、おもに旧那賀町と旧木沢村・旧木頭村辺りのエリアで林業が...

栃木県は全体の55%が山林であり木材の生産が古くから盛んな地域となっています。関東地区の中では比較的木材生産が盛んな地域となっており、また良質な木材が生産される地域としても非常に有名ですが、近年では国内の木材の消費が落ち込む傾向にあり、そのために栃木県の木材もその売り上げが非常に低迷していると言う実態があります。そのため栃木県では高度成長期からその生産の中心となっている杉や檜の他にも様々な木材を生...

奈良県は国内屈指の木材取引市場を抱える県で、栂・杉・桧に至っては1980年から今日まで全国1位の出荷数を誇っているのが特徴です。林業が盛んな地域であり、江戸時代には幕府御用地として現在の吉野町から高野町一帯の山林を管理して安定した木材の供給を図っていたほどです。2019年8月現在の栂の取引状況は、前年度よりも14%アップの約250万トンになっていることが奈良県林業センターの報告から見て取れます。林...

富山県の林業は成長を続けており、県内の生産量は拡大しています。気を育てることに注力していますが、栂の取引状況は少ないのが現実です。栂は全国的に見てもそれほど普及しているわけではありません。富山県での取引状況を見ても供給量は少なく、使用される場面は一部に限られています。希少価値の高い木材であり、特に本州中部以南では高く評価されています。建材にされる状況は多くはありませんが、一部には活用されているので...

福井県は江戸時代から林業が盛んで、良質な栂・ヒノキ・スギを出荷しているのが特徴です。このうち栂の2019年9月現在の取引状況を細かく見ていくと、国内需要以外に海外輸出が盛んであることが伺えます。2018年10月〜2019年9月の1年間で福井県の林業センターで取り引きされた栂の総量は約110万トンで、このうち約42%にあたる80万トンは中国・シンガポール・マレーシアとイギリスに輸出されています。その...

福岡県は古来から杉を中心とした林業が盛んな県でもあります。森林割合は全国平均の67%に比べて45%と比較的低い傾向にあり、さらに海に面していることをからもあまり林業とは縁のない印象がありますが、実は杉を中心とした建材の生産が非常に有名であり、現在でも多くの林業家が植林から伐採、及び加工までを行っていると言う場合が少なくありません。さらに、高度成長期には数多くの杉の建材の生産も行っており、林業が非常...

栂が自生するのは本州中部より南になり、福島県では一部に見られています。栂の取引状況は決して多くはなく、全国的に見てもあまり自生していません。それに加えて海外の栂が輸入されており、高価格の国産建材が押されている現状もあります。栂は関東よりも関西で重宝される建材であり、関西では高級建材とされています。関東ではあまり使用されておらず、非常に硬いので加工性がよくないことが関係しているのでしょう。福島県の取...

兵庫県は都市部としての印象が強い県ですが、その7割が山林であり杉や檜の生産が盛んな県でもあります。特に高度成長期には非常に多くの建材を生産していた時期もありましたが、近年では日本国内の木造住宅に対する建材の需要が落ち込んでおり、工芸品などに使用するケースが多くなっていることから、兵庫県の林業は現在非常にその生産高が低迷しているのが現状です。その中で従来はあまり注目されていませんでしたが、現在注目さ...

北海道には、さまざまな種類の木材があります。それぞれの取引状況も公開されており、国内では活発と言えます。建築材や包装などあらゆる物に使われる栂も、他の種類と同じく北海道にはあると思いがちです。なかには取引状況も良く、活発だと思われるかもしれません。しかし北海道の取引状況には、栂に関する情報は一切ありません。栂に関する取引状況が一切ないのは、そもそも北海道には生息していないからです。日本国内で栂の産...

和歌山県の2019年8月現在の栂の取引状況は、前年度と比べると約2万トン増加した62万5000トンの取り引きとなっています。林野庁による全国各地の木材取引高の調査が開始された1980年当初から、和歌山県は全国1位の栂の産地となっています。紀伊山地を有する和歌山県では、栂だけでなくスギ・ヒノキといった林業が江戸時代から盛んで、これらの木材を使用して江戸幕府の初代将軍・徳川家康公をお祀りしている日光東...

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