山梨県の栂(つが)の取引状況(2019)

 

山梨県は森林に恵まれていて、強度性能に優れているカラマツが豊富で県有林面積の約半分にあたります。東京オリンピック・パラリンピックの建設に要な木材を供給しており、栂(つが)などの木材の取引状況は好調と言えるでしょう。山梨県有林は1911年に明治天皇から御下賜された恩賜林がベースになっていて、2003年に全国の公有林において初めて国際森林管理認証を取得しました。経済的に持続可能な森林管理を行っていて、安定した栂(つが)などの取引を行っています。生産される木材は流通や加工面において、認証取得事業者が扱うことによって認証材製品として販売することが可能です。認証材製品を取り扱うことは国際的な環境問題になっている違法伐採の木材を排除したり、適切な森林管理をサポートすることになります。認証材の認知度は高く国際レベルのイベントにおいて使用される動きがあり、過去のオリンピック競技施設で使用されました。東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに木材の需要は高まっていて、認証材製品として安定的に生産するために要な木材を供給できるシステムが整えられました。競技施設に対して県産国際認証材の活用を中心にして、県内外における需要拡大を図ることを目的にしています。協定に基づき認証材需要者に対して直接供給する販売方法で、加工や流通などの連携体制の元、認知度(ブランド力)の向上や県内産業の対応など、県が審査したり選定した業者と販売協定を締結することで安定的な供給を行うことが可能です。東京オリンピック・パラリンピック施設への使用目的とする部門や、それ以外の使用目的とする部門に区分することができ、例えば五輪関連施設部門の場合、オリンピック・パラリンピック施設の建設について、県産FSC認証製品を供給する業者からの提案に立木を販売しています。通常製品部門の場合、県産FSC認証品を供給する業者からの提案に立木を販売することが可能です。

 

 
トップへ戻る