群馬県の栂(つが)の取引状況(2019)

 

群馬県の栂は丈夫で質が良いということが言われていて、量よりも質を重視する方に重宝されています。取引状況を見てみると、やはり杉や檜が頭一つ抜けているような印象を受けますが、栂も毎年一定の数は取引されているようです。日本国内では屋久島に大きな栂があります。手付かずの自然が残っているところは平均よりも大きなサイズの木がたくさんあります。海外だとアメリカ産やカナダ産が多く輸入されていて、材質は日本のものよりもやや硬めで、加工はしやすいです。輸入するときにすでに使いやすい大きさにカットしてあることが多く、そのまますぐに使用できるようになっていることが多いです。伐採から運送、加工までに掛かる時間とコストを考えると、海外から輸入した方が良い面もあります。取引状況を見ると国産と海外が半々くらいで、今後はアメリカ産やカナダ産が増えていくと予想されてます。アメリカ産は安定供給が可能で、価格変動も少ないので大量に仕入れする際には助かります。栂自体は加工しやすい木材で色々なところに使われることがあるのですが、耐久性にはやや問題があります。耐久性に問題があるということは、長時間連続使用するものや、圧力がかかるような部分には使用することはできないです。なので、住宅用資材として栂を使用するということはありますが、重要な部分や負担がかかる場所に使用することは少ないです。ホームセンターなどでも手に入りにくく、ご家庭で購入する場合はインターネット通販で購入した方が良いです。インターネット通販であればクリックするだけで簡単に購入できますし、自宅まで配送してくれるので非常に楽です。栂は自然の状態で見るとモミの木に似ているので、勘違いしている人も多いです。枝からの葉の付き方がモミとは違うので、その点に注目すれば違いを認識することはできます。しかし、普段から栂を見ていない人や、興味がない人はまったく違いに気がつかないです。

 

 
トップへ戻る