沖縄県の栂(つが)の取引状況(2019)

 

沖縄県の栂(つが)の取引状況は例年と大きく変化はなく、安定した取引が続いています。沖縄県ではあまり見かけない栂ですが日本全体で見ると生息地は広く分布している傾向があります。気温の変化にも強く、温暖な気候でも寒冷地でも上手く育ってくれるので、人の手で数を増やすこともできます。まず病害虫に強いので、あまり手が掛からないです。病気に弱い木は育てるのが大変です。常に消毒をしたり、水分などを確認しなくてはいけないのですが、栂はここまで手入れをする必要がないです。また、日陰にも強いという特徴もあります。通常は日陰は成長が遅くなったり、成長自体が止まってしまい、朽ち果てる可能性が高くなるのですが、栂は日陰でも力強く成長できるので環境を気にする必要もないです。植えるときに土地を選ぶ必要がないので、安定した数を確保しやすいです。人工的に繁殖させやすいので、取引状況を見ても取引数が大きく落ち込むことはないです。栂は成長が遅く、手がかからないので、一度にたくさん植えても上手く管理することが出来ます。急激に成長してしまうと枝を切ったり、手入れの頻度も上げなくてはいけないのですが、成長が遅くて手がかからない場合はあまり苦労はないです。しかし、注意点もあるので、そこはしっかりと把握しておく必要があります。栂は大木に成長するので、狭い間隔で育ててしまうとお互いが干渉し合ってしまいます。狭いスペースで育てるのは難しいので、広い山であることが必須条件になります。高さも幅も広がり、葉の部分まで含めると相当なスペースを取ってしまいます。周りの環境には気を使わないと上手く育てることが出来ないです、以上のことを把握して育ててれば問題なく大木に成長してくれるので、人工的に増やすこともできる木として広く認識されてます。今後も安定して取引を続けるのであれば、広いスペースがある東北や北海道などが適しているエリアと言えます。

 

 
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