京都府の栂(つが)の取引状況(2019)

 

京都府の森林面積は約340,000ヘクタール、この面積は京都府の総面積の約74.3%の規模に相当するものです。森林面積は全国27位ですが、森林率では全国11位の規模を持ちます。京都府は日本海側から丹後地域・中丹地域・西丹地域・京都市・山城地域など、特有の地域名でわけられている場所です。日本海に面した丹後は50年ほど前から植栽を行い、それが大きな木に成長している伐採の時期を迎えている林も少なくありません。

 

京都府の木材の取引状況は、スギやマツ・ヒノキなどの樹種を中心に多くなっており、マツ科の栂などの木材が取引されることも少なくありません。主に、住宅建材や家具などに利用されることが多い日本の木材は風土に合うなどからも人気を集めている、海外からの注目も集まっています。京都府の中でも林業が盛んに行われているのが南丹地域で、当エリアの森林には桂川と由良川にそそぐ水を浄化させる重要な働きがあります。

 

丹後地域は主にアカマツ林が多くあるのが特徴で、マツ科の樹種でもある栂林がある森林も少なくありません。ちなみに、アカマツ林はマツタケの産地でもあり、丹後のまつたけは高級食材として人気を集めていますし、同時に粒が大きくて粘りを持つ丹後の栗なども有名です。一方、京都市や山城地域は竹林が多いエリアで、北部では北山スギの表面を滑らかに磨きあげた磨丸太でも有名な場所です。

 

京都府の森林は、人工林が約37.9%で天然林が約74.3%の割合になっており、森林全体での樹種別面積の割合は、スギ19.5%・マツ類20.0%・ヒノキ17.0%・広葉樹40.0%です。マツ類20.0%の中に栂などの樹種も含まれており全体の約2割が栂やアカマツなどのマツ科の樹種です。また、地域森林計画対象になっている森林の築盛器量の総数は7,745万平方メートル、この中で人工林は3,931万ヘクタールの規模を持ち、京都府全体では毎年67万ヘクタール、人工林では45万ヘクタールの増加を持つといいます。

 

 
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