日本全国の赤松の取引状況について→記事一覧

岐阜県は飛騨地域を中心に木材の生産が盛んなことで知られています。この地域の木材はその気候により非常に木目が詰まっているのが特徴で、そのため美しく細かな目が入るのがポイントとなっており、建築資材としてよりも工芸品に使用されることが多いものです。そのため飛騨地域には家具職人も非常に多く、美しく手の込んだ手作りの高級家具が多数生産されているのです。その中でも赤松は赤みがかった独特の色調ときめの細かいはっ...

建築材料といえば杉やヒノキを思い浮かべるところですが、実は建物を建築する際に縁の下の力持ちという役割でこの2つの木材と一緒に使われる木材があります。その木材というのが赤松であり、その特徴として杉やヒノキに比べて油が多く含まれているので材質の繊維がとても柔らかく加工しやすいというメリットがあるのです。そのため赤松はおひつなどの木製製品に用いられるだけでなく、建築材料では杉はヒノキでは対応できないよう...

三重県は紀伊半島の東部に位置し、県の約70%を紀伊山地が占めています。東側には四日市工業地帯があることから、大型貨物船が停泊できる港も備えていて、国際貿易港として近畿地方有数の木材取引市場も併設されているのが特徴です。三重県で取り扱われている木材は杉・桧・樫・赤松の4種類で、奈良県・和歌山県・岐阜県の山林で伐採されたものを四日市市にある林業センターで扱っています。赤松のみの2019年6月の取引状況...

滋賀県の森林面積は約20万ヘクタールといわれており、この面積は滋賀県の約半分の面積に相当する割合です。滋賀県には日本最大といわれている琵琶湖がある県、琵琶湖は県面積の約6分の1に相当するもので、陸地の6割近くが森林になっていることがわかります。琵琶湖は森林の育成に欠かせない存在、滋賀県内に降り注いだ雨の大半は琵琶湖に注ぎ込まれ、湖は豊かなマザーレイクとしての役割を持ちます。県の森林は人工林が43%...

福井県の県木が松であるため、県内を代表する県民にも親しみを感じさせる樹木になるのは確かで、市場でも取引されることが多い材木の一つになります。赤松と同じ松の種類には黒松が存在しそれは雄松と呼ばれていますが、その葉自体が触っても痛くないことから雌松と言われている樹木です。なお赤松などの松の木材の特徴は堅く粘りが強い性質があり、長い材木をとることができることからも建物の梁や筋交いに利用することができる材...

奈良県は国内有数の木材市場を有しており、県内に4か所の林業センターがあります。もっとも多く取り引きされているのが杉で、次いで桧・赤松となっています。奈良県は約86%が山林になっているため、江戸時代から林業が主要産業でした。現在も林野庁直轄の観測所が十津川村にあり、苗木の品種改良等がおこなわれています。2019年6月の奈良県の赤松の取引状況は、約25万トンであることが林業センター吉野支部の報告書から...

和歌山県は江戸時代から林業が盛んな地域で、杉・桧・赤松といった住宅用建材には欠かすことができない木材の産出地です。特に杉に至っては江戸時代から明治時代初期まで、幕府と政府御用地として紀伊半島南部の山林一帯が管理されていたほどです。2019年6月の和歌山県の赤松の取引状況は、前年度よりも6.9%アップの25万トンの取引高を記録していることが林業センターの報告書から見て取れます。この数値は和歌山県で取...

大阪府は近畿地方の西部に位置し、経済・商業・学術といったあらゆる場面で東京の次に巨大な市場を有しているのが特徴です。瀬戸内海に面していることから海上輸送網も発達しており、近畿地方の山林で伐採された杉や桧・赤松といった木材を一か所に集約して取引をおこなう林業センターが住之江区にあります。大阪府の2019年6月の赤松の取引状況は他の木材と比べると大幅な伸び率を示しており、約32万トンの取り引きがあった...

京都府は関西にある都市で、かつての首都でもあったため皇室の宮殿や神社など伝統的な木造家屋が多いことで知られています。総面積はおよそ46万ヘクタールで、そのうち森林面積はおよそ34万ヘクタールと総面積の74パーセントをを占めるなど、全国平均の63パーセントを大幅に上回る森林大国です。樹種別面積の割合は杉が20パーセントで桧が17パーセント、赤松を含む松類が23パーセント、広葉樹が40パーセントと全国...

兵庫県は近畿地方の東部に位置し、瀬戸内海と日本海の2つの海に面しているのが特徴です。県の面積が広く、そのほとんどが山間部ということもあって明治時代から現在まで杉・赤松の産出地になっています。赤松に至っては国内第3位の出荷量を誇り、2019年6月の兵庫県の取引状況は約40万トンです。兵庫県には神戸港に林業センターと木材市場があり、豊岡・篠山・加古川に林業センターの支所があります。それぞれの地区で伐採...

岡山県は瀬戸内海と接している事もあって、中国及び四国地方のエリアのなかでも最も交通機関が発達しています。気候に関しては降水量が少なく、日照時間が長い特徴から「晴れの国おかやま」と呼ばれている事で有名です。かといって瀬戸内海の名物でもある風力が0になる凪やフェーン現象のおかげで暑さは抑えられており、また吉備高原とその近郊は中国山地に近い影響もあって降水量は比較的多いところがあります。特に平野地帯があ...

広島県は瀬戸内海に面する中国地方の県で、開けた平野部は河川流域と河口付近のみに限定される中国山地の山々が多数連なる地勢です。県の総面積はおよそ85万ヘクタールで、森林面積は61万ヘクタールと県土の72パーセントを占める森林大国です。樹種類別の面積割合は広葉樹が36パーセントと一番多く、次いで赤松を含む松林が30パーセントで桧が17パーセント、杉が8パーセントでその他が9パーセントとなっており、赤松...

鳥取県は日本海に面した県域で南には中国山地が広がり、西にはシンボルの山・大山がそびえています。県土の約73%が樹木が生い茂る森林地帯になっており、その面積は約25万6千haに及んでいます。つまり豊かな自然環境が溢れている県であり、その森林を活用した林業も発展する土壌もあるのも確かです。また全国的にも戦後の復興期に植栽が行われましたが、同じく鳥取県内でも伐採による林資源の減少を防ぐ取り組みで植栽が行...

島根県の赤松の2019年の取引状況は、一時期の落ち込みから脱却し、緩やかに増加の傾向があります。その要因となっているのが近年の国内産の木材の需要の増加と、従来の独特の風合いを持った日本家屋の復活です。近年は古い日本家屋が持つ風合いを再現しようとする動きもあり、赤松材を利用した鴨居や敷居を始め、家の中の古い装飾を再現しようとする動きが高まっており、これがブームとなっているのです。その為、赤松材の需要...

山口県の林野面積は439千ヘクタール、総土地面積611千ヘクタールの約72%を占めます。また、林野率は全国平均の67%を上回っているなどの特徴を持ちます。山口県の林業における経営形態および森林面積は、民有林が97%を占め国有林は3%、私有林は85%と高い割合です。市町村や財産区などの森林面積は12%で県行造林および県有林は僅か1%しかなく、大半が私有林であることがわかるのではないでしょうか。山口県...

愛媛県は比較的森林地域の割合が多い県でもあり、様々な木材を生産していますが、その地域性から県内で生産する種類は杉や桧が多くなっており、赤松はあまり生産されていません。杉や桧は木造建築の建材として非常にポピュラーなものであり、近年ではその需要が非常に増えていることから生産高も非常に愛媛県は大きいのですが、実は需要の面では実は需要の面では大赤松は杉や桧に次いで消費量が大きな木材となっています。そのため...

香川県は四国の東北部にある県、面積は全国47都道府県の中では最も小さな県です。北側は瀬戸内海に面し小豆島や直島など24の有人島を含めた大小様々な島が点在する環境を持ちます。県の南側には讃岐山脈が連なり森林は県面積の約47%を占めており、昭和40年代から50年代にかけて植栽を行ったヒノキの利用可能時期を迎えているといいます。ちなみに、この時代に植栽を行った場所は、松くい虫の被害を受けた赤松や黒松など...

高知県は四国の太平洋側に位置する県で、2019年6月1日時点の推計人口は699,522人です。この数値は鳥取県と島根県に続き3番目に少ない数になります。県庁所在地でもある高松市はカツオでも有名な都市であると同時に有数の観光スポットを持つエリアです。特にソウダガツオの漁獲量は日本一、マグロやカジキなどの漁獲量も上位を占めるなど、高知県は漁業が盛んな県といっても過言ではありません。漁業以外にも温暖な気...

徳島県の森林面積は31.5万ヘクタール、森林率は76%です。四国の中でも森林面積が最も広いのは高知県の59.5万ヘクタールで、高知県の森林率は76%で全国1位です。徳島県の森林率は愛媛県の71%と比べると高い割合になっているのですが、愛媛県の森林面積は41.1万ヘクタールで徳島県と比べると森林の面積は狭いのが特徴です。そのため、森林面積と森林率を徳島および愛媛と比較した場合、徳島県の方が林業に最適...

2003年時点での福岡県の森林面積は223,222ヘクタール、この内58%は人工林で天然林は20.3%です。人工林においては利用気を迎えた樹種が7割といわれているのですが、持続可能な林業経営の確立に向けての取り組みが行われているようです。利用可能な木が多数あっても、それが個人経営の森林であり経営者自体が高齢者などの場合はそのまま放置してしまうケースが多いこと、伐採ができても植栽を行わなければ森は死...

大分県の木材市場の状況は、2019年は前年に比べ出荷量も需要も多くなっているのが実態です。主に杉が殆どですが、併せて赤松もその需要を伸ばしており、堅調な推移を見せているのが特徴です。その為、赤松の取引状況も前年に比較して少しずつではありますが伸びている傾向があるのです。赤松は古くは多くの日本家屋で構造材に利用されることが少なくありませんでした、その理由は非常に木目が美しく、また木材自体が重厚で重い...

佐賀県は杉や桧の生産は非常に盛んな地域であり、その生産も非常に顕著な伸びを示していますが、赤松は政策的な理由によりあまり生産されていません。その理由が高度成長により輸入材が増え、古典的な日本家屋で必要とされてきた赤松の需要があまりなかったことや、本来松は海岸地域などで広く利用されているものの、佐賀県のような比較的山の多い地域ではあまり積極的に栽培されてこなかった歴史があるためです。そのため、赤松は...

長崎県は五島列島をはじめ、対馬や壱岐島などの離島を数多く含む県です。47都道府県の中では最も島の数が多いのも長崎県の特徴の一つ、多島であるだけでなくリアス式海岸を有することからも海外線の長さは日本一もしくは第二位ともいいます。2019年6月1日時点の推計人口は1,328,478人、70歳以上の割合も多くなっているようです。平成27年度の調査結果の中での産業の割合ですが、第一産業は2.9%と低く、第...

日本産の木材を世界に輸出を行うため色々な取り組みが行われているようですが、日本国内の木材は世界の中でも最高品質を誇るものであり、日本だけでなく海外においても高い評価を得ているといいます。日本の中で木材を管理しているのは林野庁であり、当省庁においては国内の森林資源は熟成期を迎えていることや木材利用の循環利用を推進することが重要としています。木材の利用は住宅などの建築物だけでなく公共建築物や企業オフィ...

宮崎県の森林面積は、総面積の約76%の58万7千ヘクタール、このうち民有林は40万9千ヘクタールで約70%、国有林は17万8千ヘクタールで約30%の割合です。人工林は民有林が全体の約70%で国有林は全体の約30%、天然林は民有林が全体の約69%で国有林は全体の約31%の割合になります。平成26年度での民有林の人工林における齢級別面積は、9年生や10年生が最も多く、続いて11年生や8年生などになりま...

鹿児島県は九州の最南端にある県で、三方を海に囲まれた自然が豊かな県です。南北に長い形状をしているため北部と南部では気候が大きく異なり、1月の県北部では最低気温が山形県とほぼ同じ程度まで下がりますが、南部では春の花々が咲き始めるなど、温帯と亜熱帯の2つの気候を持っていることが特徴です。鹿児島県の総面積はおよそ15万7千ヘクタールあり、森林面積は10万2千ヘクタールで林野率は65パーセントを占めていま...

近年のご当地ブームで朗らかな実態が取り上げられている沖縄県の気候は南日本気候に属しているものの、熱帯雨林気候と亜熱帯性の温暖湿潤気候に分かれています。すなわち年間を通して、気温が高めというわけです。実際に沖縄県の全域における年間の平均気温は22度で、降水量も多く、多湿となっています。しかし陸地の面積が狭い事と周囲が広大な海に囲まれている事がヒートアイランド現象をなくしているため、35度以上の酷暑に...

北海道では木材供給基地としての持続的発展に向けて、様々な取り組みを行っているといいます。木材の供給基地の役割の中には、北海道における素材生産量は全国第2位であることが挙げられるのですが、家具や建築部材などの木材は、全国の中でも2番目に需要が高いことを意味しており、木材の取引状況へと繋がるものです。日本の森林面積は2,508万ヘクタールで、北海道は554万ヘクタールの森林面積を有しており全体の約22...

青森県の森林面積は全国第9位、多様な樹種がバランスよく分布しているといいます。青森の中でも岩木山をはじめ、白神山地や下北半島などには県内の中でも景観的に優れた森林が多数存在しており、林業生産の他保健休養の場として活用されることも少なくありません。学名がヒノキアスナロと呼ばれている通称ヒバと呼ぶ樹種は、昭和41年に青森県の木に指定された樹木です。ヒバは日本三大美林としても有名なもので、全国の蓄積にお...

岩手県は本州の北部に位置している県で、北海道に次ぐ広い面積を有しています。そのほとんどは森林に覆われているものの、日本海側気候や太平洋側気候、そして内陸性気候に太平洋側沿岸部など地域ごとで気温や天候が様変わりするので厳しい自然と言っても過言ではないです。おまけに盆地になっている地域もあるため、標高があるわけでもないのに冷え込みが厳しい土地もあります。簡単に表現すれば内陸と沿岸、そして北部と南部でか...

秋田県の林業総生産額は、昭和54年にピークを迎え以降は減少傾向にあるといいます。ピーク時には494億円で平成14年度においては76億円と激減しているものの、平成14年度以降は微増状況を持ち平成27年度においては約136億円の林業総生産額に達している模様です。秋田県内の第一次産業は約948億円で、林業は全体の約14.3%とそれほど高い割合ではありません。木材の取引状況は出荷の割合を見ることでわかりま...

山形県は森林地域が比較的多い県であり、そのために林業も古くから比較的盛んに行なわれてきました。その殆どが杉でこれは計画的に植林され生産されてきたものですが、その他にも住宅に必要な建材として赤松も少量ではありますが生産されており、住宅の敷居や鴨居などに利用されてきた経緯があります。高度成長の時期には非常にシンプルな住宅が増えたことや、その建材が大量に必要になったために木材を輸入する傾向が強まり、国産...

戦国武将の伊達政宗から始まった伊達氏の統治、その土地の名残が今でもうかがえる宮城県は過ごしやすい地域です。日本の太平洋側に接している土地に当てはまる太平洋側気候に属しているため、夏は猛暑になりにくいうえに豪雪にもなりにくいとされています。ただしあくまで全体的な気候であって、詳細を詰めれば各エリアに特徴があり、気象庁では宮城県内の気象予報をかなり細分化しているのが特徴的です。例えば東部の気仙沼市や石...

福島県は太平洋に面した海岸線から日本の中心部にまで張り出した山間部の非常に広大な地域を持ち、様々な特産品が多い地域でもあります。全体の中で森林が占める割合も比較的多いことから、木材の生産も盛んで様々な種類の木材を生産しており、加えてこれらを製材する工場なども比較的多いため木材の生産と加工が盛んな有数の県となっているのが特徴です。その中で最近では赤松が人気を博しており、その取引状況は2019年の現在...

新潟県は赤松の有数の産地といわれていますが、取引状況はそれ程多いものではないともいいます。新潟県の森林面積は新潟市の場合、市の総面積72,610ヘクタールの内、5,438ヘクタールが森林で、林野率は7.5%です。新潟市の主な森林は、佐渡弥彦米山国定公園内にある角田山・多宝山、秋葉区のにいつ丘陵などの里山、日本海沿岸地域に連なる海岸保安林などです。西蒲区の角田山・多宝山は3,296ヘクタール、秋葉区...

栃木県は関東の北部に位置する、人口約194,000人(2019年6月時点)の県です。栃木県内での国有林野事業は、日光森林管理署と塩那森林管理署がそれぞれの地域の管理運営を任されており、日光森林管理署は鬼怒川や渡良瀬川流域を担当、塩那森林管理署那珂川流域を担当するなどの役割分担が設けてあります。これらの管理面積は栃木県北西部を中心としているもので、約128千ヘクタールといいます。国有林のエリア内には...

茨城県の赤松の取引状況はその殆どが県外からの購入を行なっている状況です。また、ロシアをはじめとする海外からの集積材の利用も非常に多い反面、県内では殆ど生産されていないのが事態です。茨城県はその10%以上が杉や桧の林となっており、過去には非常に大量の出荷量を誇っていましたが昨今では木材価格の低迷及び高齢化に伴う林業家の減少などもあり現在ではその出荷量が減少しています。また、赤松も従来は生産されていま...

群馬県の赤松の取引状況は年々減少傾向にあります。その大きな理由は松くい虫の被害により原木の生産量が減少していることによるものです。従来は木目が美しく装飾性が高い事や、木材自身の強度が高いことから群馬県内では非常に多く生産されており、家具などのほか住宅の構造材としても広く利用されていたのですが、近年では杉の生産量が非常に大きくなっており、これに代わられる様に需要が減少しているのも赤松の生産量が減少し...

埼玉県は、東京に隣接しているため東京で働いている人が特に多く住んでいる地域であると言えます。隣接しているのは草加市や越谷市ですが、特に越谷市の発展は目覚ましく年々居住者が増加しているというのが実状です。理由としては、巨大なショッピングモールをはじめとするエリアが誕生し、マンションや住宅地が開発されていることが挙げられるでしょう。市民のみならず、遠方からも電車や車を利用してショッピングに行く人が多く...

東京都は日本の首都でもあるため、基本的には栄えていると言えるでしょう。例えば、港区や渋谷区、世田谷区などは芸能人が多く住み流行のファッションショップやレストランが立ち並び、世界の先端を走っていると言っても過言ではありません。高級住宅街もあり、日本で最も華やかなエリアだとも言われているのです。その一方で、足立区や台東区などを見てみると近代的な要素が徐々に増えつつありますが、依然として昔ながらの下町感...

関東の南東側に位置する千葉県は、東京都の大都市圏の一角でもあり人口および人口密度は全国6位、面積においては第28位といわれています。県内の赤松の取引状況を語る上で欠かせないのが、千葉県の南房総国定公園や水郷筑波国定公園など観光も踏まえた自然が豊富にある点です。ただ、海抜500メートルを超える山地はなく南に進むにつれ半島という地理的条件を持つことも赤松の取引状況に関与している部分です。南部側には県内...

神奈川県は比較的山林が少ない印象がありますが、実際には山間部などで木材の栽培も行われています。しかし全国的に見た場合には所有者一人当たりの山林面積が少ないことや、その伐採後の運び出しのための管理道などがあまり整備されていないこともあり、実際には木材の生産があまり盛んではありません。また栽培されている樹木も杉や桧などが中心となっているため、赤松はそれほど多くは栽培されていない状態となっているのが実態...

自然に恵まれた静岡県は、面積の約6割が森林です。森林の分布が広く、他の県に比べて多様な森林の形があります。先人が1本ずつ丁寧に苗木を植え育ててきた杉や桧、赤松が立派に成長しています。古くから人工造林が行われてきた森林は、現在でも良質な木材を生み出します。個性的な森林が多い静岡県ですが、南アルプス一帯は標高3000m級の山々が美しい景観を見せています。南アルプスの木材は良質材で、江戸城や駿府城の建築...

山梨県は山岳に囲まれた県で、山だけでなく谷や盆地もある複雑な地形を持ちます。赤松と落葉広葉樹との混交林が多く、県南部の暖帯は常緑広葉樹林で占められています。山梨県の県有林は、FSC森林管理認証を取得していることでも有名です。FSC森林管理認証は世界的な森林認証で、FSCはドイツに本部があります。認証された森林の木材を使って作られた家具や木材加工製品には、FSCのロゴマークがつきます。認証された製品...

長野県において赤松は広範囲に分布しており、伐採や加工に出荷が可能な取引状況となっています。決して大量に分布しているわけではないものの、薄く広がるように生えているのが特徴です。また生産量は少ないながらも毎年一定の量を保ち、杉や桧と比べて時に上回ることもあります。ただ、長野県では落葉松の方が主力ですから、これと比べれば赤松の生産、取引状況は控えめとなります。例えば、いわゆるプレカット済みの赤松出荷実績...

富山県は北陸地方に位置しているため、冬は湿った冷たい風の影響で雪が多い地域になります。県の主な産業は漁業と林業であり、林業に至っては古くから重要な県の財政を担っているほどです。主に杉・樫・赤松の産地で、北アルプスの貴重な天然資源であるといえます。なお、2001年からは富山県では木材の伐採に対して総量規制を設けており、一定量の数でしか取引されていないのが現状です。2019年6月の富山県の赤松の取引状...

石川県は能登半島を抱える日本有数の観光地として有名ですが、赤松の産地でも非常に有名な地域となっています。県内全域に生息しているほか、観賞用を中心に積極的に栽培されており、その出荷量も日本の中で非常に多いことが特徴となっています。赤松は日本全域に生息する植物ですが、石川県産はその環境の寒暖差が激しいため、目の詰まった美しい形となるのが特徴です。元来赤松はその生育力が強く、様々な地域で生育する点が特徴...

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