北海道の赤松の取引状況(2019)

 

北海道では木材供給基地としての持続的発展に向けて、様々な取り組みを行っているといいます。木材の供給基地の役割の中には、北海道における素材生産量は全国第2位であることが挙げられるのですが、家具や建築部材などの木材は、全国の中でも2番目に需要が高いことを意味しており、木材の取引状況へと繋がるものです。日本の森林面積は2,508万ヘクタールで、北海道は554万ヘクタールの森林面積を有しており全体の約22%の割合です。豊かな森林資源を持つエリアでもあり、戦後造林を行ったといわれているカラ松やトドマツなどの人工林が本格的に伐採できる状況、そして利用可能な時期を迎えたといいます。

 

カラ松の素材生産量は全国規模では第7位、トドマツにおいてはほぼ全量が北海道産など日本全国への木材供給が行われているのが特徴です。ちなみに、利用可能なトドマツは41年生以上のものが6割あり、カラ松は31年生以上が8割を占めるとされており、赤松や杉なども北海道産の木材を全国供給されているのです。尚、2016年度における主要樹種の生産量の順位を見たとき、カラ松やトドマツ・赤松などの針葉樹林は北海道がトップ、広葉樹においてもトップです。ただ、赤松はカラ松やトドマツの取引状況と比べるとそれ程多いものではなく、むしろ防風林としての役割の意味で広大な畑の近くに植林されているケースが多いようです。

 

北海道の山地は崩壊および浸食を受けやすい環境でもあり、火山性噴出物で表面を覆っている場所も少なくありません。そのため、集中豪雨や春の雪解け時に発生する雪崩などが原因で山崩れや土砂流出なども山地災害が発生しやい環境です。日本をはじめ北海道では人々が安全で安心して暮らすことができる国土作りや豊かな水を育む森林作りを推進しており、山地災害防止・水源かん養などの公益的機能の確保が欠かせない保安林などで、赤松が採用されているなどの特徴を持ちます。

 

 
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