福岡県の赤松の取引状況(2019)

 

2003年時点での福岡県の森林面積は223,222ヘクタール、この内58%は人工林で天然林は20.3%です。人工林においては利用気を迎えた樹種が7割といわれているのですが、持続可能な林業経営の確立に向けての取り組みが行われているようです。利用可能な木が多数あっても、それが個人経営の森林であり経営者自体が高齢者などの場合はそのまま放置してしまうケースが多いこと、伐採ができても植栽を行わなければ森は死んでしまうので持続させることができないなど、様々な問題を抱えています。

 

福岡県では主伐経費の一部を助成する取り組みを掲げており、この取り組みにより主伐を促進させて森林の世代サイクルを回復させることができるようになるわけです。主伐材は森林組合などが山地から伐採したものを出荷、原木市場で活性化が図られる、製材工場で木材加工が施されて県内から原木を調達可能にする、安定供給体制の確立に繋げています。植栽においても、低コストな造林および育林技術を普及する目的で、コンテナ苗を活用しているなどの特徴もあり、従来の苗木と比べると経費削減効果の期待に繋がるといいます。赤松の取引状況も県内で木材利用が行われることで活性化に繋がりますが、福岡県の中での赤松の割合は決して多いものではありません。

 

福岡県の人工林は森林面積全体の約58%、128,000ヘクタールの人工林の中で杉やヒノキの林は121,000ヘクタールあるといいます。さらに、人工林の中で本格的に製材品として活用できる41年生以上の面積については95,000ヘクタールあるので全体の7割を超える原木が存在していることになるわけです。福岡県内では住宅着工戸数が増加しており、これにより原木生産量も増加傾向にある、赤松の取引状況では平成21年度は16,000?に対し、平成21年度は21,000?になるなど、ヒノキや杉と比べると少ないものの、赤松の取引状況は上昇傾向にあるようです。

 

 
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