熊本県の赤松の取引状況(2019)

 

日本産の木材を世界に輸出を行うため色々な取り組みが行われているようですが、日本国内の木材は世界の中でも最高品質を誇るものであり、日本だけでなく海外においても高い評価を得ているといいます。日本の中で木材を管理しているのは林野庁であり、当省庁においては国内の森林資源は熟成期を迎えていることや木材利用の循環利用を推進することが重要としています。木材の利用は住宅などの建築物だけでなく公共建築物や企業オフィスなど利用の拡大が期待されている、海外においても新興国においての経済発展、人口の増加などにより木材の需要が高まると予測していおり、このような需要に日本の木材が応えることができるようにするのが狙いです。

 

九州エリアの中でも熊本県は有数の森林を持つ県、赤松などの取引状況がどのようになっているのか把握しておくことも大切です。赤松は建築部材の中でも高品質なものが多いといわれているのですが、その理由の中には赤町は耐久性が高く乾燥に強いなど日本の気候に最適な樹種などが挙げられます。建築部材と聞いたときには杉やヒノキなどをイメージする人も多いかと思われますが、梁などの部材で赤松が使用されることは少なくありません。

 

熊本県の民有林の面積は397,384ヘクタール、この中で杉は全体の約35%でヒノキは23%、赤松などの松科の森林は全体の約2%程度に過ぎないなどからも、取引状況はそれほど多いものではないわけです。ただし、2%の割合と一口にいっても赤松や黒松などの針葉樹の生産量がゼロになっているものではなく、年々減少傾向にあるものの熊本県の森林では赤松を植林しているエリアは少なくありません。ちなみに、平成15年頃の生産量と比べると赤松や黒松の取引状況は低迷しているものの、全国各地への出荷を行っていること、その大半は建築部材という形で利用され続けており新築の住宅などで利用されることも多いのでマイホームに熊本県産の赤松が利用されていることも多いといえましょう。

 

 
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