青森県の赤松の取引状況(2019)

 

青森県の森林面積は全国第9位、多様な樹種がバランスよく分布しているといいます。青森の中でも岩木山をはじめ、白神山地や下北半島などには県内の中でも景観的に優れた森林が多数存在しており、林業生産の他保健休養の場として活用されることも少なくありません。学名がヒノキアスナロと呼ばれている通称ヒバと呼ぶ樹種は、昭和41年に青森県の木に指定された樹木です。ヒバは日本三大美林としても有名なもので、全国の蓄積においては8割以上が青森県であるといわれているほどです。

 

白神山地に代表されるブナ林は全国でも有数の蓄積量があること、水源やかん養などの役割を持ちます。青森県の木材生産の中心は杉で、全国第4位の人工林面積を持ち需要拡大のための様々な施策が行われているといいます。青森県の中でも南部エリアは赤松が主要樹種になっており、赤松の取引状況の中でも多いエリアです。南部エリアで伐採が行われた赤松は、梁などの建築部材として活用されており日本全国に出荷されてる青森県を代表する樹種の一つです。

 

ちなみに、青森県は北西の季節風の影響が起こりやすいエリア、地域に住む人々の生活を守る目的で江戸時代の初期頃から海岸防災林の造成が行われており、津軽半島西海岸や下北半島東部などでは暴風機能が高いとされる黒松林が続いている光景を目にすることができます。青森県の森林面積は629,783ヘクタール、国有林61.7%・官行造林0.4%・民有林37.9%の割合です。民有林の中での樹種別面積の割合は、杉や全体の約40.4%・赤松13.3%・広葉樹・35.3%黒松3.8%・ヒバ1.8%・カラ松2.6%などの割合になっており、赤松の取引状況は比較的多い県であることがわかるのではないでしょうか。県の中でも八戸市は赤松の森林が多いエリアといわれており、林業も盛んに行われている地域も少なくありません、良質な木材の生産県といっても過言ではありません。

 

 
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