香川県の赤松の取引状況(2019)

 

香川県は四国の東北部にある県、面積は全国47都道府県の中では最も小さな県です。北側は瀬戸内海に面し小豆島や直島など24の有人島を含めた大小様々な島が点在する環境を持ちます。県の南側には讃岐山脈が連なり森林は県面積の約47%を占めており、昭和40年代から50年代にかけて植栽を行ったヒノキの利用可能時期を迎えているといいます。ちなみに、この時代に植栽を行った場所は、松くい虫の被害を受けた赤松や黒松などのマツ科の樹種の被害跡地で、松くい虫が発生すると大きな松の木も枯れてしまうなど管理がとても重要であることがわかります。

 

伐採を行うことで光が大地に注がれるようになり、森林の活性化に繋がります。森林を育てるためにも伐採などの管理はとても重要で、放置してしまうと森は栄養が不足することになり木々や植物は少しずつ枯れてしまうなど、自然環境にも悪影響を与えてしまうわけです。日本は高齢化が進んでいるといわれているわけですが、これは香川県でも例外ではなく林業全体的な高齢化も進んでおり、中には荒廃した山地も少なくありません。

 

赤松など香川県の取引状況ですが、香川県の保有山林規模別林家数は、1〜5ヘクタールが932戸と最も多く、続いて5〜10ヘクタールが152戸、10〜50ヘクタールが95戸、50ヘクタールにおいては12戸の調査結果があります。総数は1,191戸で保有携帯としては極めて零細であることがわかるのではないでしょうか。10ヘクタール未満の林家が全体の9割を占めている、林業従事者数の減少および高齢化なども取引状況に与える影響は大きく、これに拍車をかけているのが輸入木材の浸透による国産木材価格の低迷および赤松などの松くい虫被害などです。香川県はヒノキの生産量が最も多く、森林面積は206.6ヘクタールです。これに対して赤松などのマツ科の樹種は2.20ヘクタールと少なく、これは松くい虫の被害が拡大したことで減少傾向を持つものです。

 

 
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