末期がんにおける通所介護施設の利用について(考察 2020)
末期がんですと、最期をどう迎えるかというのは患者さん本人と家族の意向も重要なポイントとなってきます。病院で回復が見込めるような治療や手術が受けられないとなったときには、通所介護施設を利用したり、自宅療養という選択肢も出てきます。
自宅で療養をする上で、通所介護施設としてデイサービスが週末期患者にとって重要な役割も果たします。介護施設というと、高齢者が利用するイメージが持たれている部分もありますが、実際に利用できるのは高齢者だけではなく介護が必要な方も含んでいます。そのため末期がんの患者さんも利用することが可能です。
自宅ではなかなか体が思うように動かないという事で、入浴などの介護が家族だけでは困難なケースも生じます。しかし病院で療養するのと自宅で療養するのとでは、まったく違いますし患者さんや家族の多くは自宅療養を望んでいることが実際には多いです。
外出するという事も通所介護施設を利用するメリットの一つです。いくら自宅療養が良いといっても、寝たきりのような生活ですとひずみも出てきますし、気分転換をするという事も必要です。それと入浴などの生活上必要な助けが受けられる通所介護施設をうまく併用していく事で、看病する家族の負担も減らすことが出来ますし、メリットは非常に大きいと考えられます。
デイサービスを展開する企業によって、様々なイベントなども開催されていますし、生活の中でイベントを取り入れて楽しみながら過ごすことも出来るようになるでしょう。もちろんできる事出来ないことと色々出てきますので、介護におけるプロがいる環境を利用することで、上手く頼りながら利用していく事になります。
末期がんですと最後をどうするかという選択肢も出てきますが、病院で入院治療の必要がなくなったときには、通所介護施設を利用するという選択肢も一つ入れるのは手段です。家族と患者さんがよく話し合い、最終的に決めていく事になるでしょう。