変形性関節症における通所介護施設の利用について(考察 2020)
変形性関節症は、関節にある軟骨がすり減ったりして痛みや曲げにくさが生じる症状です。ヒジやヒザに症状が出ることが多く、高齢の女性が悩んでいる事例が多いと認識されています。変形性関節症は、軽症のうちはヒザなどが少し曲げにくい程度で、痛みも少ないと感じるのが一般的です。適切な処置を行わないと、だんだん症状が重くなることもあります。中程度以上の症状に発展すると、痛みの強さのために歩きにくくなるなど生活の質が落ちるおそれがあります。このような状況になると、医師またはケアマネージャーから通所介護施設の利用をおすすめされることもめずらしくありません。関節の痛みで悩む人が一人暮らしの場合、日常生活に困る事例があるのでサポート施設が積極的に利用されるのが通例です。通所介護施設はデイサービスとも呼ばれている施設で、週に数回の利用で日中の数時間を過ごせるようになっています。介護のための専門的な知識や経験を持ったスタッフがいるので、快適な時間を過ごせます。通所介護施設で何をするかといえば、食事や娯楽など基本サービスのほかに症状をやわらげるための軽いリハビリが行われるのが一般的です。変形性関節症は、関節周辺の筋肉を鍛えることで痛みが抑えられる可能性があります。そのため、医師や専門スタッフの指導を受けながら軽いトレーニングを継続することで、症状の進行を遅らせられるかもしれません。ヒザや股関節の痛みによって自宅での入浴が難しくなっているときは、入浴のサポートも受けられます。専門知識のあるスタッフが入浴や着替えを手助けしてくれるので、心配はありません。症状が重くなっても生活の質を落とさないため、あるいは同居する家族の負担を減らすためにも通所介護施設をすすめられたら迷わずに利用するとよいでしょう。利用開始のための手続きについてはケアマネージャーがくわしく知っているので、不明な点はためらわずに質問することが大切です。