虚血性心疾患における通所介護施設の利用について(考察 2020)
虚血性心疾患は、いわゆる心筋梗塞や狭心症と呼ばれる疾患で、重篤な場合は命にかかわります。心臓は全身に血液を循環させるポンプの役割をしていますが、コレステロールなどによる動脈硬化や血管自体の異常により、血液が十分に行き渡らない状況に陥ることがあります。それにより酸素や栄養素が不足したり、血管が完全に塞がれば酸素が欠乏し細胞が死ぬことさえ否定できません。心疾患は体に大きな負担をかけ、場合によっては後遺症を残す可能性があります。国の機関によれば、介護が必要になる原因の一つに挙げているほどです。したがって日頃からストレスをコントロールしたり、食生活や睡眠を見直すなど虚血性心疾患にならないよう努めることが大切です。
しかし病気は努力をしても不意に罹患することがあります。虚血性心疾患により身体に不自由が生じた場合は、通所介護施設の利用が有効です。よくデイサービスと呼ばれ、要介護状態にある方が通所介護施設に通い、リハビリを初め食事や入浴など介護の区分に応じたサービスを受けるものです。自宅までの送迎も行ってくれるため、本人はもちろん介護する家族の負担を減らせるのが大きなメリットです。また少なくなりがちな社会とのつながりを維持できるのも、通所介護施設を利用する良い点です。利用には費用負担は不可欠ですが、介護区分に応じたサービス内容を選択できるため、ケアマネージャーなどと適宜相談しながら決定すると良いでしょう。どの通所介護施設を選ぶかについては、家族の事情や本人の介護区分により判断するのが原則ですが、職員の数など事業規模によって若干費用に違いがあるため予算も含めた総合的な判断が重要です。情報へのアクセスに困ったときは、居住地域の行政情報を調べてみるのが最善でしょう。近くの通所介護施設を調べることができます。とはいえ介護施設を利用する必要がない健康な体が理想です。日頃から暴飲暴食をしないなど生活習慣に気を配り、虚血性心疾患といった重大な病の予防に努めましょう。