前立腺肥大症における通所介護施設の利用について(考察 2020)
前立腺肥大症という年配の方に多い症状ですが、これは前立腺内に発症した良性の腫瘤性の病変です。主に尿道に面した前立腺の以降領域から発生することが多く、尿道が圧迫されることで排尿に関わる症状が現れるということです。原因は不明なのですが、発生頻度は40歳を過ぎた辺りから加齢と共に増加すると考えられています。そのため通所介護施設の利用ではおむつなどを履くことになる可能性があります。
初期には尿の出始めまでに時間がかかるなどの症状もあるため、介護をしている施設でもスタッフ同士で連携を取っておくことでスムーズに関わることが出来るでしょう。60歳代の男性のおよそ50パーセントが羅漢すると言われているもので、夜間の頻尿などの症状も見られます。さらにすすむと閉尿や水腎症、尿毒症などになる可能性があるので、通所介護施設を利用するのも大変になります。
通うことが出来なくなる場合もあると言って良いでしょう。薬物療法や手術によって治療をすることが出来るので、初期の段階であるかどうかを通所介護施設では確認しておくことをおすすめします。また、薬物療法の場合はきちんと薬を飲んだかの確認や食事や水分などの制限などをしなければいけない可能性もあるということを理解しておくことが大切です。前立腺肥大症は通所だけではなく通常の介護施設でも、スタッフが意識しておく必要があるものです。
前立腺肥大症の診断がされた場合は、通所介護施設の利用が出来るかどうかはその人の症状の状態によって決まると言って良いでしょう。前立腺肥大症は服薬と病院などへの通院をしなければいけない場合もあるので、本人だけではなくスタッフやご家族の理解が必要になります。通所介護施設の利用は毎日なのか、週に数日だけなのかによって少し高齢者の方への考え方に違いがあるので事前にご家族からきちんと話を聞いておく必要があると考えておくべきです。症状の進行などがないかをスタッフも考えなければいけないというだけではなく、おむつやトイレなどをどうするかも考えなければいけません。