フレイルにおける通所介護施設の利用について(考察 2020)
フレイルとは英語が語源とされており、日本語では「老衰」や「衰弱」といった意味合いとなっています。主な症状では高齢化とともに運動機能や認知機能が衰えていき、生活機能が低下していきますが、サポートが望まれる介護状態と健康な状態の中間あたりに位置しているとされます。
フレイルの症状で通所介護施設を利用する事は、多数のメリットがあると考えられます。まず挙げられますのが、患者さんは疲れやすく、行動を起こすのを面倒だと感じてしまう部分です。通所介護施設は決まった日に自宅に訪れて、送迎の元にデイサービスの施設で行なう事がメリットです。そのため行動をしたり出歩く事に消極的となった症状でも、外出をしてスタッフや他の患者さんと接する事が可能です。精神的な充実にも繋がってきますし、コミュニケーションの向上という気分転換としては最適でしょう。
またフレイルは歩行能力や握力の低下がありますので、最適なサポートを受ける事が安全で望ましいとも言われています。通所介護施設ではバリアフリーで手すりなどもありますので、これらを活用しながら身体機能の改善に向けてリハビリが行えるメリットがあります。
フレイルになると病気にかかりやすくなる事や、病気の症状が悪化してしまう事も見受けられます。そのためにフレイル状態からの入院ともなると、そのまま寝たきりになってしまうというケースもあるのです。フレイルの予防段階(プレフレイルと呼びます)であれば、本格化してしまわないようにするためにも定期的な通所介護施設を利用する事は得策でしょう。
また通所介護施設では利用する方が楽しめるような、催し物やレクリエーションなどを用意していますので、自分の趣味などに興じながらリフレッシュできるという利点もあります。動きが悪くなると自宅にこもりがちにもなりますので、適度な運動や人とのレクリエーションは刺激にもなりますし、脳の活性化と基礎体力の向上という期待ができるでしょう。