骨粗鬆症における通所介護施設の利用について(考察 2020)
骨粗鬆症とは骨格を形成する骨の密度が低くなる症状であり、外部からの圧力で簡単に骨折が発生するなど影響を生じてしまいます。骨粗鬆症は高齢者になるほど危険性が高くなるため、通所介護施設を利用する場合には転倒を防止するためにバリアフリーを徹底すると共に、床や壁にゴムなどの緩衝材を設置することが求められます。
通所介護施設は居住するのは自宅であり、利用したい時だけ出かけて滞在することになります。このような理由から施設の構造や設置している設備の場所に不慣れな人もいて、体をぶつけたり段差に気付かずに躓いて転倒する場合もあるでしょう。骨粗鬆症になると普段では単なる打撲程度で終わるような内容であっても、それが骨に重い症状を発生するケースが少なくありません。骨粗鬆症による骨のトラブルは通常ではあり得ない理由で起きてしまうので、対象になる人の行動を事前に把握し、危険性が無い状態にすることが大切です。
他にも物理的作用だけではなく、骨粗鬆症になると咳やくしゃみだけでも骨に異常が生じる可能性があるので、構造物だけではなく不具合が発生した場合には迅速に対応できるスタッフの確保が重要になります。骨は欠損した状態で周囲の臓器などを傷付けることもあり、そのような状態になるとケガだけでは済まない事態を招くでしょう。この状態の注意点は外から見ただけでは異常に気付きにくいということです。特に内出血が少量の場合には本人も自覚していない場合があり、状態が悪化すると対応が困難になってしまいます。
同じ施設に常駐していて状況を把握できる立場であれば対応ができますが、通所介護施設のように本人の都合によって利用するような施設では状況を認識するのが難しいというのが現状です。ところが骨粗鬆症は高齢者では高い確率で発症するので、施設側もできる限りの予防策を行うと共に。スタッフには非常時にはすぐに対応できるための知識や経験を持つ機会を与えることが求められています。