奈良県下の木材市場について→記事一覧

奈良市は奈良県の県庁所在地で、県内でも有数の中核都市となっています。古都と呼ばれるように古くからの歴史があり、京都と並んで観光の街としても人気があります。この奈良市の2019年の木材市場の現況としては、どのような特徴があるのでしょうか。経済の市場規模としてはそれ程大きな地域ではありませんが、市内の南部には大手ハウスメーカーが所在している事もあり、木材市場的に見ても活況が見られます。家づくりで重要な...

奈良県の大和高田市は中西部に位置しており、人口密度が県内でトップとなっている市です。産業面では繊維品の工業が盛んな地域でもあり、パンストの生産量が全国一位という特徴があります。しかし近年は中国を始めとした海外からの格安輸入品に押され、産業の危機という現況があるとされます。海外輸入品が経済に及ぼす影響は林業においても同様で、木材市場という観点でも注目せざるを得ません。しかし奈良県には「吉野杉」という...

大和郡山市の木材市場の現況は一定の消費量を誇っているものの、最盛期に比べて減少している傾向があります。これはバブル期に盛んであった木造住宅の建設が1段落し現在では人口も減少していること、さらに日本全体の高齢化が進んでいることからも特に若い世代の人口が減少していることから、住宅の建築が低迷していることによります。大和郡山市は奈良県の中では森林面積が比較的少ない部類に入り、その割合は市域の9%程度にと...

天理市は奈良県の北部にある人口6万5千人ほどの街です。奈良市や桜井市、大和郡山市などと接しています。この街は天理教関係の施設が多く集中しており宗教都市として全国的に有名です。天理市という名称は天理教の本部が中心部の旧丹波市町地区にあったことと、市制施行時に同教が一般的に普及していたことに由来します。21世紀に入り日本国内でも宗教団体の名称が市名に使用されているのは同市だけです。ただし天理教の教団は...

橿原市の木材市場の現況は非常に芳しいものとなっているのが実態です。その理由は橿原市が奈良市を始めとする周辺地域のベッドタウンとして近年非常に成長していることから木造住宅の建築が盛んなことや、様々な神社仏閣のある古来の地域であるため、その修復などが常に行われており木材を利用する機会が非常に多いと言うことが挙げられます。橿原市内には木材を扱う大工や工務店などが比較的多く、そのことも橿原市の木材需要を増...

桜井市の2019年の木材市場の現況は、約360万トンの取引高となっています。なお、この取り引き高は4月〜10月の上半期のみで、下半期はおよそ210万トンになる見込みです。桜井市には、奈良県林業センター中部地域管轄の木材市場があります。ここでは桜井市をはじめ、橿原市・高取町・天理市・宇陀市で伐採されたヒノキとサクラ・スギの計3品目を取り扱っています。木材市場の現況調査が林野庁によって開始されたのが1...

五條市は奈良県西部にある市で、古くから紀伊国と大和国をつなぐ交通の要衝となります。南北朝時代には後村上天皇が現在の五條市の西吉野町に入り、南朝が置かれたこともあります。五條市の地場産業では割り箸の製造が有名です。様々な工場で優れた箸が製造されていますが、特に吉野スギを加工した高級箸は人気があります。五條市上野町にある上野公園には市の総合体育館がありますが、この体育館には奈良県の杉やヒノキが約260...

奈良県の中部に位置する御所市は、西には大和葛城山と金剛山がそびえたち、東には広い森林地帯があるため、木材が豊富にとれるようにみえます。しかし、西側には国定公園に指定されているエリアがあり、国有林とされているエリアも多いです。国有林は取り扱いに関して法令に基づいて厳しく規制されており、業者は伐採して加工することが自由にはできません。東側の森林地帯も管理者や所有者がいる部分が少なくなく、伐採は彼ら自身...

奈良県にある生駒市には県立林業センターがあり、2010年には木材市場も併設されました。奈良県の東部と隣接する大阪府の河内地域で伐採された木材を取り扱っており、2019年の木材市場の現況は、3月〜9月の半年間で約340万トンの取り引き高となっています。奈良県は江戸時代より林業が盛んな地域で、杉・桧・樫・欅の計4品目を取り扱っているのが特徴です。林野庁による全国47都道府県の木材市場調査が開始された1...

奈良県香芝市は奈良県の北西部にあり、二上山の東麓に広がっています。大阪府に接しているため急速に人口が増え、現在でも高い伸び率です。奈良県は質の良い木材の産地で、製材業や木材製品の加工で知られる老舗企業もあるため木材市場の現況は安定しています。奈良県はスギやヒノキの質が高く、日本だけでなく海外からも注目されています。スギやヒノキは日本各地で生産され人気を博していますが、特に奈良県の木は良質な木材です...

奈良県葛城市は大阪府との県境にある市で、古くから林業が盛んな地域です。2019年の木材市場の現況は、約240万トンの取り引き高となっています。この取り引き高の内訳は約60万トンが国内向けの需要で、残りが海外輸出用です。林野庁による各地域の木材市場調査が毎年実施されるようになったの1984年からで、その当時の葛城市の木材取り引き数や約150万トンでした。数量のみに着目すると、現在の方が約1.5倍の取...

宇陀市は、奈良県北東部に位置する人口約28,500人(2019年10月時点)の市です。宇陀市の中心となるのは近鉄大阪線の榛原駅、当駅は市域のほぼ中央西側に位置しており、北側から南側にかけて住宅地が広がっています。芳野川や宇陀川などの河川が市域内を流れており自然美が豊富にある地域です。大和高原の南側に位置していて、四方を山に囲まれた環境を持つ高原都市です。市域内には国道166号をはじめ、国道165号...

山添村ではスギやヒノキの間伐を積極的に行っており、放置された森林の手入れに積極的です。施業放置林整備事業は平成23年から5年間にわたって実施され、これは土地を活性化する目的があります。間伐や枝打ちをしっかりと行うことが、山添村の木材市場を元気にすることになります。現況は決してよい状態とは言えませんが、保全対策が徹底されれば改善していくでしょう。木材市場を元気にするには、高品質の木材づくりが必須とな...

平群町は、奈良県西北部にある生駒郡の町です。西は生駒山地と新貴山、東は矢田丘陵に囲まれた小平野で竜田川が流れています。平群町の歴史は古く、大和国の時代に古代豪族であった平群氏の本拠地であり、神社や古墳など名所旧跡が数多くあります。平群町は、非常に利便性に富んだ交通網を有している地域で、大阪への通勤圏として丘陵地の住宅開発が進み、人口が増加している地域です。奈良や大阪の中心部へは1時間足らずで行くこ...

奈良県生駒郡にある三郷町は、自然環境に恵まれた町です。大阪にも近く交通の便もよいため、美しい自然を見に多くの観光客が訪れます。標高437mの信貴山が有名ですが、信貴山に毘沙門天が現われて聖徳太子に言った言葉が山の由来になっています。美郷町は東の登山口にあたり、南側には竜田川があります。古い由緒がある重要文化財が多く、聖徳太子が休憩したことで知られる寺も残っています。美郷町の森林は、北部農林振興事務...

奈良県の斑鳩町は大和川が南にあり、竜田川が西に流れています。豊かな自然に恵まれた斑鳩町は、聖徳太子の足跡でも有名です。世界文化遺産の法隆寺があり、JR法隆寺駅から大阪までは約40分で到着することができます。奈良県は森林が多く、優れた伝統技術もあります。豊かな森林を未来に引き継ぐために、様々な取り組みが行われています。奈良県の森林面積は県土の約8割を占め、約6割が人工林になります。植栽本数が多いので...

安堵町は若者が地元に残りたくなるような環境を作るために、農業や林業を盛り上げようとしている動きがあります。若者は都会に移り住んでしまい、第一産業は後継者不足で悩んでいることが多いです。特にお米農家などは深刻な後継者不足で、お米の作り手がどんどん減っているのが現況です。このままだと海外産のお米などに頼らざるを得ない状況に陥ってしまいます。海外産のものがたくさん国内に入ってくることによって、消費者は常...

奈良県磯城郡にある川西町は歴史が古い町で、全国的に有名な島の山古墳があります。島の山古墳は国の史跡に指定されています。奈良県は良質な木材を日本全国に供給していますが、地元での消費にも力を注ぎます。川西町には川西文化会館があり、吉野ヒノキや吉野スギなど奈良県産の木の道具で遊ぶことができます。子どもだけでなく親のコミュニケーションセンターでもあり、木を通して人とのつながりを深めることが可能です。広くて...

三宅町は全国でも2番目に小さい町といわれていて、植林が出来る場所は少ないです。木材市場の現況を見てみると一定の供給量はあるものの、需要が低下しているのが問題です。他の地域から移り住む人は少ないですし、子供がいる世帯も減少傾向にあるので、このままだと問題は大きくなる一方です。マイホームを建てる人はほとんどいないですし、大きな商業施設やスポーツ施設なども少ないので、一気に需要が伸びることは期待できない...

田原本町は奈良県の中央北側にある磯城郡の町です。奈良盆地の中央に位置し、ほぼ全域が平坦であるため住宅地として栄えており、木材の生産は殆ど行われていないことから木材市場の現況はほぼ需要の一方向となっているのが特徴です。田原本町は西側に飛鳥川を抱えるばかりでなく東部に大和川、中央に寺川を抱えるなど川の多い地域となっています。そのため木材の生産に欠かせない山林部が無く、生産は行われていません。その一方で...

奈良県宇陀郡にある曽爾村は、緑豊かな自然に囲まれています。有名な曽爾高原があり、日本で最も美しい村連合に加盟している村でもあります。曽爾村がある地域は、古事記や日本書紀にも登場するほど古い歴史を持っています。曽爾村の天王神社には、大きな天王杉があります。この天王杉は天然神社の神木で、曽爾村の天然記念物に指定されています。曽爾村は全国的に有名な吉野杉の産地でもあります。吉野スギは全国的な需要があるた...

御杖村は奈良県東端部の曽爾高原の南側に位置する山間の村で、村の名前はみつえむらと読みます。日本三百名山の一つに数えられる三峰山があり京都や奈良、伊勢で神事に使う樹木を育てる地域として、半世紀以上の昔から林業や農業で栄えてきました。?森林面積7051ヘクタールから産まれる林業は村の経済を支える主産業で、官民一体となって環境保全や森林整備に取り組んでおり、森林資源を活用した地元木材の利用促進につながる...

奈良県南東部に位置する高取町には、県の東部地域を管轄している県立林業センターがあります。吉野町・天川村・大淀町で伐採された杉・桧が取り扱かわれており、奈良県内でもっとも規模が大きい木材市場も併設されているのが特徴です。高取町の2019年の木材市場の現況は4月〜10月の半年間で約650万トンとなっており、この数値は全国1位を記録しているほどです。この総量の内訳は250万トンは国内市場向けの木材で、残...

明日香村は、奈良県の中央部付近に位置する村で、中央集権律令国家が誕生した地であるため飛鳥時代の宮殿や史跡、古墳などが多く発掘されていることが有名です。日本で唯一の、村全体が古都保存法の対象となっている地域で、日本の心のふるさととして観光業にも力を入れています。明日香村の約6割が産地で、ほとんどが民有林ですが、長期にわたる木材価格の低迷によって、木材市場においても明日香村は低迷をたどっている現況にあ...

上牧町が奈良県北葛城郡にある町です。奈良県の北西部にあり2万1千人ほどの人々が暮らしています。北葛城郡には上牧町の他にも王寺町や広陵町、河合町があります。郡の総人口は9万6千人ほどです。町は7万8千人ほどの人口を抱える香芝市とも隣接しています。周辺地域を含めると17万4千人ほどの人々が暮らしており、活発な消費活動が行われています。上牧町の位置は奈良盆地の西部、馬見丘陵のほぼ中心部です。県庁所在地で...

奈良県の北部にある王子町には、奈良県立林業センター北部支部があります。ここでは王寺町をはじめ、生駒市・三郷町・平群郡・奈良市の計5地区で伐採された木材を取り扱う、木材市場として機能しているのが特徴です。2019年の王寺町の木材市場の現況は、4月〜10月の6か月間の間で約410万トンの取り引き高となっており、下半期は約250万トンの取り引きが見込める状況です。このうち国内向けの取り引きは約150万ト...

広陵町は奈良県北葛城郡の南東部にある人口3万3千人ほどの町です。橿原市や香芝市、大和高田市などと接しており周辺地域を含めると多くの人口が存在します。広陵町は奈良県の町の中では最も人口が多い自治体です。大和高田市の北に位置しており、市内には高田川や葛城川が流れています。町の東側には曽我川が流れています。東部は平坦な地形ですが、西部は丘陵地帯です。西部では隣接する香芝市までまたがる真美ヶ丘ニュータウン...

河合町は奈良県北葛城郡の町で、奈良盆地の西部にあります。町の歴史はとても古く旧石器時代の生活の跡をはじめ縄文時代以降の遺跡も数多く残っています。大和川の水運が発達したことで、町も栄えることになります。明治以降は奈良県の中でも農業が進み大規模なブドウ園もできます。奈良県は品質の良いスギやヒノキの産地ですが、河合町も豊かな自然に恵まれています。公共建築物には奈良の木の利用を推進しています。森林には多面...

吉野町は製材業が盛んなエリアであり、人工植林は500年も前から行われてきたと言われています。吉野杉や吉野桧などが積極的に植林されており、非常に品質がよいことで有名です。強度や含水率を正確にシミュレーションをし、そのうえで用途を選択していく手法をとっています。吉野町には建材センターが設けられており、原則として第三金曜日に実施されています。吉野町の木材市場の現況を見てみると、木材利用に積極的であること...

奈良県の南東部に位置する大淀町は、県内で第2位の木材市場を有する地域です。2019年4月〜10月の大淀町の木材市場の現況は、約450万トンの取り引き高となっていることが県立林業センターの報告書から見て取れます。主にスギ・ヒノキ・カシの3品目が大淀町の木材市場では取り扱っており、林業が盛んな土地柄のため県立林業センターが管轄している加工場が町内に2箇所あります。そのため、大淀町で取り引きされている木...

奈良県吉野郡下市町は吉野の入り口で、日本で最初の商業手形が誕生した商業地でもあります。産業は林業や木工業が有名です。下市は割り箸発祥の地で、南北朝時代に吉野の後醍醐天皇に杉で作った箸を献上したことで全国に広まります。11本ずつ美しく加工された下市の箸は、吉野杉の美しさを堪能できます。エコグッズでもあり、お土産にもなります。神具や三宝でも有名で、後醍醐天皇が吉野に皇居を移した際に三宝を献上物の器に用...

奈良県の中部に位置する黒滝村は、古くから林業が盛んな地域となっています。2019年10月の黒滝村の木材市場の現況は、スギ・ヒノキの産出が約500万トンとなっており国内で第4位の産出量を誇っている地域です。なお、2位〜3位は奈良県の天川村・十津川村・吉野町が占めているので、奈良県全体が国内の木材市場において重要な位置付けであるといえます。1984年に林野庁が全国各地域の木材市場の動向調査を開始しまし...

奈良県にある天川村は四方を標高1,000m級の山に囲まれた山間部で、主要産業が林業となっています。2019年の木材市場の現況は、スギ・ヒノキの産出高が約540万トンとなっており、国内で第2位の木材産地となっていることが伺えます。奈良県は約80%の面積が山林で占められており、江戸時代から木材産地として名を馳せていた土地です。大淀町から吉野町に至っては割り箸・家具といった木製品が地場産業となっており、...

奈良県吉野郡野迫川村は奈良県の南西部にあります。紀伊山地の山々に囲まれた自然豊かな村で、熊野川水系の複数の川が流れています。全国的に有名な高野山が村の北部にあります。高山気候に近いため避暑地にもなりますが、冬は寒くなり積雪も多いです。江戸時代は紀州藩の下に置かれていましたが、明治時代になってから奈良県の吉野郡に編入されています。野迫川村や東吉野村、川上村など吉野群で育成された吉野スギや吉野ヒノキは...

十津川村は、奈良県の最南端に位置する村で、紀伊半島の内陸にあります。森林資源に恵まれており、急峻な山と寄り添いながら暮らしてきた歴史がある村です。山とともに暮らしてきたことに加え、紀伊半島大水害を経験し、山を守ることを掲げ森林再生に取り組んでいます。伐採と植林を繰り返す持続可能な林業をモットーとしており、山づくりから製材、加工、販売までを一貫して行い質の良い木材を生産していることが特徴です。十津川...

奈良県吉野郡下北山村は、奈良県の南部にある村です。東部と北部が奈良県上北山村に接し、南部が和歌山県北山村に接しています。西部は奈良県十津川村に、東南部は三重県熊野市に接します。美しい自然に囲まれ、2004年にはユネスコ世界遺産に登録されています。下北山村は、村の約半分が吉野熊野国立公園に指定されていることでも知られます。自然環境を生かした広大な敷地の中にキャンプ場や多目的グランドがあり、美人の湯と...

奈良県東部に位置する上北山村は、大峯山脈を中心に四方を山々に囲まれた山村地域です。総面積のうち約97%が森林で、集落は北山川に点在しているだけののどかな村となっています。四方を山々に囲まれた地域なので、上北山村では古くから林業が栄えてきました。大台ヶ原や大峯山脈では天然林が広がっていますが、村内には人工林も多くなっています。人工林を構成している樹種は、スギやヒノキです。古くから上北山村ではこうした...

奈良県南東部にある川上村は、西部の大峰山脈と東部の台高山脈に挟まれており、吉野川の源流にあたる自然が豊かな村です。総面積はおよそ270平方キロメートルで総人口は1300人ですが、そのうちの約260平方キロメートルが森林であることから、木材産業は村の基幹産業となっています。川上村は全国的に知られている「吉野林業」の発祥の地で、最高級の建築材として知られる吉野杉・吉野桧の生産地です。およそ500年前の...

東吉野村は、奈良県中南部に位置する吉野川の上流に当たる地域です。良質な吉野杉の産地として全国的に大変有名で、需要も高く、ブランド木材としての知名度が抜群となっています。戦後の建築再建で木材の需要が高まり、木材市場でも吉野村のブランド木材は高値で取引されていましたが、建築様式の変化や木材の自由化、バブルの崩壊などによって吉野材の価格は低迷するようになりました。また後継者不足や林業従事者の高齢化が深刻...

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