三宅町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

三宅町は全国でも2番目に小さい町といわれていて、植林が出来る場所は少ないです。木材市場の現況を見てみると一定の供給量はあるものの、需要が低下しているのが問題です。他の地域から移り住む人は少ないですし、子供がいる世帯も減少傾向にあるので、このままだと問題は大きくなる一方です。マイホームを建てる人はほとんどいないですし、大きな商業施設やスポーツ施設なども少ないので、一気に需要が伸びることは期待できないかもしれないです。他の地域への輸出量もそこまで多くないので、木材市場の取引数が増える要素はほとんどないです。林業以外の部分に目を移すと歴史的な建物や文化資源は多く見られるので、隠れた観光地として人気もあります。スポーツ用品の生産量は一時期国内でトップクラスの生産量を記録していて、グローブは生産量が多いです。スポーツとはゆかりのある地域で、元プロ野球選手の駒田選手の出身地でもあります。町内にガソリンスタンドがないので、給油をするときは隣町まで行かないといけないというデメリットも存在します。路線バスは運行されていないので交通のアクセスも悪く、県外の観光客からの人気はそこまで高くないのが課題です。キンモクセイや八重桜が有名なので、お花見の季節は見所がたくさんあります。木材として使用することはできないですが、観賞用として保存するのは良いでしょう。三宅町は土地を広く使うのが難しく、限られた場所を有効活用しなければいけないので、土地活用が難しいエリアかもしれないです。山を所有している人も使い道が無くて困っているという人も多いです。松茸などが採れる場所であれば価値はあるかもしれないですが、今は松茸が採れる山も減少傾向にあり、スーパーにある松茸は海外産のものが多いです。国産のものは数が減ってしまい、価格も高騰しているのが現状です。植林を進めることで自然は豊かになり、松茸なども採れる可能性は高まります。

 

 
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