河合町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

河合町は奈良県北葛城郡の町で、奈良盆地の西部にあります。
町の歴史はとても古く旧石器時代の生活の跡をはじめ縄文時代以降の遺跡も数多く残っています。
大和川の水運が発達したことで、町も栄えることになります。
明治以降は奈良県の中でも農業が進み大規模なブドウ園もできます。
奈良県は品質の良いスギやヒノキの産地ですが、河合町も豊かな自然に恵まれています。
公共建築物には奈良の木の利用を推進しています。
森林には多面的な機能がありますが、機能を十分に発揮するには森林を適切に整備することが重要です。
木材生産林育成整備事業は、森林の整備を適切に進めるために設けられた補助制度になります。
山に木を植え手入れを行うと、一定の条件を満たした場合に助成が受けられます。
補助対象となる作業は数が多く人工造林や下刈り、枝打ちなど様々な種類があります。
補助を受けるためには、事業を着手する前に森林経営計画を策定します。
補助率は40%ですが人工造林で広葉樹、低花粉スギや低花粉ヒノキの植栽であれば45%になります。
河合町を管轄している事務所は、中部農林振興事務所です。
奈良県では国内外で高い評価を受けている県産材を県内でも積極的に利用できるように、様々な配慮を行っています。
林業に関わる人々は、森林を子どものように大切に育てます。
もともと奈良県の木は高級感があり、昔から全国的に人気があります。
木材市場の現況も安定し、一時低迷していた林業にも活況が戻っています。
戦後は安い輸入木材が大量に入っていますが、奈良の木をはじめとする品質の高い木材は国内外で注目度が上昇中です。
奈良で生産されている吉野スギや吉野ヒノキは木目が美しく品があるため、高級ブランド材の位置づけになっています。
循環型の林業は緑の環境を守り、治山治水の面でも有効です。
奈良県では奈良の木材の良さを多くの人に理解してもらい、流通量を増やせるように様々な取組みを行っています。

 

 
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