三郷町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

奈良県生駒郡にある三郷町は、自然環境に恵まれた町です。
大阪にも近く交通の便もよいため、美しい自然を見に多くの観光客が訪れます。
標高437mの信貴山が有名ですが、信貴山に毘沙門天が現われて聖徳太子に言った言葉が山の由来になっています。
美郷町は東の登山口にあたり、南側には竜田川があります。
古い由緒がある重要文化財が多く、聖徳太子が休憩したことで知られる寺も残っています。
美郷町の森林は、北部農林振興事務所の管轄になります。
奈良県の林野率は県土面積の8割弱で、ほとんどが民有林です。
木材産業は地域経済でも重要な役割を担い、木材市場の現況は安定した状況が続いています。
品質の高い木材を生み出しているものの、奈良県の森林環境は様々な課題を抱えている状況です。
日本と共通点の多いスイス連邦共和国の森林管理の制度も参考にしています。
奈良県の木といえばスギとヒノキが有名ですが、全国各地から注文があるほど人気があります。
密度が高く年輪幅が細かいのが特徴絵、一般的なヒノキやスギに比べて強靭です。
安全な家を作るためには強くて丈夫な木材が必要になります。
木を密集して植えるので、スギの枝は自然に枯れて落ちていきます。
ヒノキの場合は木の幹が一定の太さになるまで枝打ちを行うので、節が少ない気に育ちます。
まっすぐに木が生長するので、美しい木目が生まれます。
スギの白い木材は加工され、高級割り箸にも使われています。
ヒノキは高級感があり、白地に淡いピンクの調和を楽しむことができます。
木材住宅はシロアリの被害を受けるリスクがありますが、奈良のヒノキやスギはシロアリに強いことがわかっています。
奈良の木は丁寧に手入れされた森林から誕生します。
原木は市場に並べられ、全国の材木屋が買い取ります。
県内の原木市場には、全国各地からも優れた木材が集まっています。
原木市場から仕入れた原木は、製剤所に入って加工されます。
木材の注文に対応し、正確なサイズに加工され出荷されていきます。

 

 
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