下北山村における木材市場の現況(令和元年 2019)

下北山村における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

奈良県吉野郡下北山村は、奈良県の南部にある村です。
東部と北部が奈良県上北山村に接し、南部が和歌山県北山村に接しています。
西部は奈良県十津川村に、東南部は三重県熊野市に接します。
美しい自然に囲まれ、2004年にはユネスコ世界遺産に登録されています。
下北山村は、村の約半分が吉野熊野国立公園に指定されていることでも知られます。
自然環境を生かした広大な敷地の中にキャンプ場や多目的グランドがあり、美人の湯と名高い下北山温泉もあります。
下北山村は林業でも有名で、東京や神奈川などの関東圏から来て自営の林業家になった人もいます。
奈良県の南部では珍しい平地にも恵まれ、農業や渓流釣りも楽しめます。
下北山村は林業に力を入れているので、木材市場の現況は前年度と同様に安定しています。
木材工作所では、家具など様々な製品が次々と誕生します
木の中の水分は20%以下になるまで乾かします。
製材をおこなってから自然乾燥させて木材にするまでには、2年ほどの年月がかかります。
加工する際の含水率は、15%から16%がベストです。
湿った状態で加工してしまうと、乾燥する過程で反りが出ます。
乾燥しすぎると、雨が降ったときに水分を吸収するので膨張します。
木材工作所では木の歪みを正して美しい家具を作っていきます。
木が乾いたら、耳と呼ばれる木の皮の部分をヤスリで削ります。
サンダーというマシンを使えば、板があっという間にツルツルになります。
杉の一枚板でできたテーブルは、吉野スギの美しさがよく出ています。
吉野はスギもヒノキもクオリティが高く、全国でもトップクラスのレベルを誇ります。
木目が美しく家具にも建物の構造材、内装材にも適しています。
下北山村の特産品のひとつが割り箸です。
割り箸は丸太の外側の白い部分を使います。
成型した箸は風にあてて乾かし完成させます。
昔は手で行っていた作業を現在は機械がするので、効率よく大量の割り箸を生産することができます。

 

 
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