広陵町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

広陵町は奈良県北葛城郡の南東部にある人口3万3千人ほどの町です。橿原市や香芝市、大和高田市などと接しており周辺地域を含めると多くの人口が存在します。広陵町は奈良県の町の中では最も人口が多い自治体です。大和高田市の北に位置しており、市内には高田川や葛城川が流れています。町の東側には曽我川が流れています。東部は平坦な地形ですが、西部は丘陵地帯です。西部では隣接する香芝市までまたがる真美ヶ丘ニュータウンが形成されています。このニュータウンは馬見丘陵の南縁にあり、もともとは竹林や田畑が点在する里山でした。1980年代前半から住宅・都市整備公団によって宅地造成が行われます。この宅地造成をきっかけに住宅都市として発展しました。区域内には中和幹線などの広い道路が走っておりアクセス性も優れています。奈良県は道路事情があまり芳しくないという特徴がありますが、広陵町は他の地域と異なりスムーズに移動することが可能です。町の西部では三吉地区から大塚地区にかけて住宅が密集しています。平尾地区と疋相地区が中心的な地域で農協や銀行、商店などが集中的に存在します。県道大和高田斑鳩線の沿道では郊外型の飲食店も多く見られます。行政の中心地区は中南部で町役場が置かれていますが、商店や住宅はあまりなく付近は田園地帯となっています。広陵町には畿央大学や畿央大学短期大学部もあり、若い学生も多く見られます。町の人口は3万3千人ほどですが隣接する橿原市には約12万4千人、香芝市には約7万8千人もの人々が暮らしています。大和高田市にも約6万千人の人々が暮らしており、広陵町周辺には様々な商品やサービスに対する大きな需要があります。建築や土木の他にも家具や紙などの材料として木材が大量に必要とされています。木材市場では活発な取引が行われているのが現況です。周辺地域では消費活動が盛んなため、木材市場の好調な状況は今後も続くものと予想されます。

 

 
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