斑鳩町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

奈良県の斑鳩町は大和川が南にあり、竜田川が西に流れています。
豊かな自然に恵まれた斑鳩町は、聖徳太子の足跡でも有名です。
世界文化遺産の法隆寺があり、JR法隆寺駅から大阪までは約40分で到着することができます。
奈良県は森林が多く、優れた伝統技術もあります。
豊かな森林を未来に引き継ぐために、様々な取り組みが行われています。
奈良県の森林面積は県土の約8割を占め、約6割が人工林になります。
植栽本数が多いので、ヒノキやスギの間伐が必要な森林が多いです。
木材市場の現況は安定していますが、林業の中心的な担い手が不足しています。
林業を支える担い手の育成を強化するために、様々対策事業が実施されます。
林業就業支援事業では、林業就業希望者に対する就業相談などを行っています。
森の仕事ガイダンスも開催し、林業に興味を持つ人々に説明を行って理解者を増やします。
奈良県といえば、人工林の三大美林のひとつである吉野材が有名です。
吉野の木は節が少ないのが特徴で、美しくツヤのある木肌が特徴になっています。
木目や香り、色合いが美しく古くから様々な建築の材料に使われ現在でも高い人気を誇ります。
強度があり、吉野材を使うことで耐久性に優れた家が完成します。
斑鳩町には様々な住宅メーカーがあり、本物の吉野材で住宅を建てています。
住まいにとって構造は命でもあります。
構造を支えるのが木材なので、木材の品質は重要です。
木造住宅には様々な木材が活用されていますが、木材の使用量は構造材が約6割を占めています。
吉野スギやヒノキは、内装材にも構造材にも使われます。
昔は和室に高級材を使う家庭が多かったため吉野材が使われていましたが、最近は構造材の梁や床材に使われるケースが増えています。
奈良の木は真直ぐ生長するため木目が直線で美しく、全国的に人気があります。
スギは他の地域では見られない上品な色合いで、古くから愛され和室の内装などに使われています。

 

 
トップへ戻る