上牧における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

上牧町が奈良県北葛城郡にある町です。奈良県の北西部にあり2万1千人ほどの人々が暮らしています。北葛城郡には上牧町の他にも王寺町や広陵町、河合町があります。郡の総人口は9万6千人ほどです。町は7万8千人ほどの人口を抱える香芝市とも隣接しています。周辺地域を含めると17万4千人ほどの人々が暮らしており、活発な消費活動が行われています。上牧町の位置は奈良盆地の西部、馬見丘陵のほぼ中心部です。県庁所在地である奈良市は北東に約20kmほどの距離にあります。また大阪市にも近く距離はおよそ25kmです。奈良市には約35万4千人、大阪市には274万2人もの人々が暮らしています。上牧町には奈良市や大阪市のベッドタウンの側面があります。通勤や通学で奈良市や大阪市に通う人も多く見られます。広域的に考えると、上牧町の周辺は非常に多くの人口を抱えた地域です。特に関西地方の中心的都市である大阪市とも距離が近く経済的、社会的に多くのつながりがあります。上牧町の周辺では活発な経済活動が行われているため、木材に対する多くの需要が存在します。木材市場では取引が盛んに行われているのが現況です。人口が多く安定した木材需要があるため、今後も活発な取引が行われるものと予想されます。
木材には様々な用途があります。以前は薪や木炭などエネルギー目的で利用されるケースが多く見られましたが、現在では石油が主なエネルギーとなっており需要は減少しました。しかし木材を加工した際に発生する削り屑を利用した木質ペレットなど、地球環境に優しいエネルギーなので再評価されつつあります。上牧町の周辺地域でも木材が新しいエネルギー源として認知されてきており需要が増加しつつあります。木材は炉内で分子を分解することでガス化が可能です。水素や一酸化炭素、メタンや炭化水素などが得られエネルギーとして利用できます。また酸素がない状態で熱分解すると液化が可能です。1トンの木材から5500kcal相当の油が得られます。木材は地球環境に優しいエネルギーとして注目されています。今後はエネルギー目的での取引量が増えると考えられています。

 

 
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