静岡県下の木材市場について→記事一覧

浜松市の木材市場の現況は厳しいものとなっています。浜松市は平成17年の合併によって土地の7割が森林が占めるという、日本でもトップクラスに自然の豊かな街として知られています。中でも天竜川の流域にある森林地帯は天竜美林という名前で親しまれ、日本三大人口美林の1つとして知られているほどです。こうしてみると浜松市の木材市場の展望は開けているかのように感じますが、日本全土で進行している少子高齢化と、それに伴...

磐田市は静岡県西部の天竜川沿いに広がる都市で、南側は遠州灘に面しており、西隣には政令指定都市の浜松市があることから、浜松市のベッドタウン的な住宅開発や、自動車・楽器などの特色ある産業の部品製造などの関連事業所の集積が進んでいます。特に企業立地の側面からみると、磐田市は首都圏と中京圏のどちらに対してもアクセスが抜群で、東名高速道路の磐田インターチェンジ、御前崎港や清水港といった大規模港湾、さらには静...

静岡県西部に位置する掛川市には、市域の北部に八高山や大尾山、栗ヶ岳といったアルプスの山々が、中央部には小笠山があります。市の面積約265.69平方キロメートルのうち、森林は約113平方キロメートル(約42.5%)で、そのうちの少なくとも6割はスギやヒノキなどによる人工林です。掛川市内の人工林はほとんどが樹齢が40年を超えており、いつでも木材として利用できる状態まで成熟しています。森林のある土地の所...

袋井市においては可睡丘陵や小笠山丘陵、宇刈丘陵などの丘陵の部分に森林が生い茂っていて、丘陵の裾野の部分にミカン園や茶畑が広がり、そのふもとの平地の部分に水田地帯が作られています。森林の状態に関しては、人工林と天然林がそれぞれおよそ半分ずつの比率を占めていて、天然林にはカシやシイといった照葉樹林とも呼ばれる常緑広葉樹林が広がっていて、そこに栗やコナラなどの落葉広葉樹林が交じり合っている状態です。小笠...

湖西市は静岡県でも最も西にあり浜松市や愛知県の豊橋市と接しています。市の南部には太平洋が広がっており、東部には浜名湖があります。市内では3つの駅周辺を中心に市街地が広がっています。この街は6つの町村が合併して誕生しました。旧町村の名残で市街地が分散しているため、特定の核となる地域はありません。湖西市の人口は5万8千人ほどですが隣接する豊橋市にはおよそ37万3千人、浜松市にはおよそ79万人1千人もの...

御前崎市は、静岡県中西部の南端部に位置する都市で、総面積は6585ヘクタールであり、山林面積は1646ヘクタールで4分の1を占めており、そのうち人工林の割合は623ヘクタールもあるのが御前崎市の木材市場の現況であり悩みでもあります。人工林の比率が38%を超えておりしかも分散しており森林整備をまとめて共同化していくことが難しい状況です。人工林は、民有地になっており原木市場の低迷もあり御前崎市において...

菊川市は静岡県の政令指定都市の静岡市と浜松市のちょうど中間に位置する都市で、市の中央を菊川が流れていることからこの市名があります。平野部には市街地が展開し、その周囲を田園地帯が取り巻いており、さらに丘陵部の牧之原台地は特産の茶葉を栽培する茶園が広がっています。市の総面積は9000ヘクタール強ですが、そのなかでも森林面積は2000ヘクタール少々となっており、森林率は20パーセントほどで、すべて民有林...

森町は静岡県の天竜地域に位置しており、ちょうど西に天竜川、東に大井川といった有名どころの河川にはさまれた南北に細長い地形をしています。森町という名前にあるとおり、静岡県のなかでも太平洋に面していない内陸の自治体であり、周囲を森に囲まれた地形ということができます。町域の総面積13000ヘクタール中、森林面積は9500ヘクタールであり、森林率は70パーセント以上となっており、これは静岡県の平均からみて...

静岡市は、清水市と蒲原町と由比町が合併し巨大な都市となりました。現在の総面積は約14万ヘクタールとなっており、北部には3000メートルを超える南アルプスもあります。中央部には南部の駿河湾に注ぎ込む安倍川が流れ、自然が豊かな都市として親しまれてきました。山々や海、川など自然に恵まれている静岡市は、森林面積も広大です。静岡市内の森林面積は10万7千ヘクタールを超え、森林率は76%にも達しています。これ...

島田市は静岡県の中部、大井川の両岸に位置する市です。一般的に河川は町や市などの境界にされることが多いのですが、島田市では大井川を中心にその両側が市域を形成しているなどの特徴を持ちます。大井川沿いには森林が形成されており、林業が盛んに行われているといいます。島田市の産業は製造業では紙や自動車部品が中心になっている、農林水産業においてはお茶の産地などからも緑茶の生産が盛んに行われている場所です。紙の原...

焼津市は港がたくさんあるので漁業が盛んですが、木材加工の会社も多く、静岡県内の原木が集まってきています。プレスやカットなどを加工を施して住宅用の資材にしたり、商業施設やスポーツ施設の建設に使用されます。年間約24,000?の木材が静岡市の森林から原木市場に供給されていて、木材市場の取引数は全国でもトップクラスと言えます。現況を見ると取引数は増加傾向にありますが、2020年以降の木材市場はやや縮小す...

藤枝市は静岡県内でも中央部に近い場所にあり、総面積はおよそ200平方キロメートルとなっています。地形的に北部は赤石山系の山並みが広がり、そこから南側は大井川の扇状地として志太平野がなだらかに広がっており、昔から東海道の宿場のひとつとなって栄えてきました。現在でも国道1号や新東名高速道路が走る太平洋ベルト地帯の一翼を担う都市であり、どちらかといえば林業をはじめとする第一次産業よりも、むしろ第二次産業...

牧之原市の木材市場の現況は、非常に安定した状況となっています。東日本大震災以降、隣接する中部電力浜岡原子力発電所の永久停止を求める決議を2011年に市議会にて可決し、その動向は定まってはいないものの現時点では再稼働の見込みが立っていないことから安全な地域と言う印象が広がっており、そのために住宅の建築が安定していることによります。また、牧之原市はその地形から農作物、特にお茶の産地として有名で、その様...

静岡県の中部に位置している吉田町は太平洋に面した立地を活用して、様々な製品を輸出入しています。木材製品も例外ではなく、大井川付近には製材所や材木店の他に加工を行う工場などが軒を連ねています。そのため吉田町の木材市場の現況は、生産や加工を行う会社が他の地域よりも多く、概ね良好です。木材を使用した伝統工芸品や日用品などを製造、販売している会社もあります。地元の木材で作られた神棚の作りは非常に精工で消費...

川根本町は総面積がおよそ500平方キロメートル、かつて東海道の難所といわれ流量の多い大井川の上流に位置する人口8000人ほどの町です。地元の名産として栽培されている川根茶、あるいは寸又峡の美しい自然環境などが自慢であり、観光目的で来訪する人たちも多くみられます。このように観光資源には比較的恵まれた面がある川根本町ですが、山あいにあるだけに過疎化や高齢化が進行している事実は否定できず、かつては市内の...

沼津市は駿河湾に面した静岡県の東部にあり、古くから東海道の宿場町として栄えてきた都市です。現在も交通の要衝の役割に変わりはなく、東名高速道路や新東名高速道路、国道1号といった幹線道路をはじめ、鉄道の東海道本線や御殿場線の駅もあり、県都静岡方面と首都東京方面のどちらに出向くのにも便利といえます。さらに伊豆縦貫自動車道を経由すれば伊豆市方面へのアクセスも良好です。沼津市は市町村合併などもあってその総面...

静岡県熱海市は、静岡県の東部にあり神奈川県と接する市で、別荘地や温泉地として大変有名です。熱海市では、熱海の地域資源を森林とおさえ、森林を生かした地域活性化に取り組んでいます。熱海での林業に興味がある人を対象とした自伐型林業研修を開催するなど森林資源を生かしたまちづくりが特徴です。熱海市の森林面積は、総面積の約60パーセントにのぼり森林資源自体は豊富ですが、放置林が大変多く木材市場においても豊富な...

三島市は静岡県内でも東部に位置していますが、古くは律令時代に伊豆国府が置かれるなど地域の政治の中心地であり、また東海道の宿場町や三嶋大社の門前町として栄えた歴史をもっています。三島市は箱根越えの国道1号と伊豆縦貫自動車道の結節点にあたり、下田方面・御殿場方面・富士方面・小田原方面のいずれにもアクセスがしやすい立地特性をもっているほか、富士山の伏流水が注ぎ込んで水資源が豊かなところから、製造業を中心...

富士宮市は、静岡県の東部に位置し富士山の緩やかな西南麓の豊かな森林に恵まれた地域です。昭和27年から30年の間にかけて一斉拡大造林事業が行われ、富士宮市周辺も「ヒノキ」主体の造林がされ、6100haの人工林が造成されました。地域の民有林の80%がヒノキの人工林で民有林の割合が高い傾向があります。富士宮市の木材市場の現況としては、人工林の70%に達するヒノキが、樹齢7等級以上の伐採期に達しているのが...

伊東市は静岡県のなかでも東部に位置しており、東の相模湾沿岸は平地も比較的みられ、風光明媚なこととあいまって、定住のための住居のほか、リゾートマンションや戸建て別荘なども比較的よくみられる土地柄です。気候的にもはげしい自然災害などはなく、温暖で快適な環境となっています。市域の西側には天城連峰の山並みが迫っていて、平野部のある東側へと傾斜する地形であり、かつては林業も盛んでした。伊東市といえば温泉街の...

富士市の山林は、富士山系と愛鷹山系の2種類分けられています。どちらも明治時代から本格的なスギやヒノキの造林が始まり、現在でも続けられています。富士市で育てられ伐採された原木は、市内にある木材市場にも多く集められました。富士市には市内や北西に隣接する富士見市、伊豆地方から出荷された原木が集まる木材市場があります。つまり静岡県の東部地域から集められた原木を取引する木材市場が富士市にはあり、県内でも活発...

御殿場市は世界遺産にも登録される日本一の山として知られた富士山の東麓に位置しています。首都東京からは100キロ程度と意外に近く、その通勤圏内にもなっています。東名高速道路や新東名高速道路をはじめとする交通ネットワークのなかでの要衝地ともいえることから、富士山の自然や文化、アウトレットモールでのショッピングなどを目当てにした観光人口の増加も見込まれているところです。高原状の地形に市街地が展開するほか...

裾野市の森林面積は、9392ヘクタールになり市域の約63%を占めています。内訳は、国有林が1951ヘクタールで大半が民有林が占めているのです。昭和27年に箱根山で催された全国植樹祭を契機に箱根外輪山は「ヒノキ」、安鷹山系は「スギ」の産地で全国有数の規模を誇っているのが裾野市になります。裾野市の市民は、森林という貴重な資源を持っているのです。最近は、ヒノキもスギも丸太の価格が低迷しているのです。森林...

伊豆市は静岡県内の最東部の伊豆半島にあり、半島のなかではその中心部を占めます。伊豆市の西部は駿河湾に面していますが、市内のほとんどの部分は森林となっており、南部には標高およそ1400メートルの天城山がそびえ、市域面積全体に占める森林面積の割合を示す森林率でいえば80パーセントを超過しています。このようなことから伊豆半島のなかでも特に古くから林業の盛んな地域といえ、林家数では1000戸以上と、300...

伊豆の国市は伊豆半島の北部にあたりますが、首都東京からは100キロ圏にあり、東海道新幹線や東名高速道路、伊豆縦貫自動車道といった交通インフラを駆使すればかなり短時間でのアクセスが可能となっています。伊豆の国市は田方平野があることから住宅や田畑などが営みやすい地形で、交通の便とあいまって定住の面でも近年は人気です。いっぽうで市域の東側一帯は箱根山系の山々がそびえ、林業といえばもっぱらこの界隈が中心と...

函南町は伊豆半島のなかでも北側の付け根に近い部分にあり、東海道本線の丹那トンネルで首都東京ともつながり、東京からの距離はおよそ100キロと十分に通勤圏内にあります。もともと箱根の南側に位置することから函南町の名が生まれましたが、特に三島から熱海に至る観光ルート上にあり、比較的観光客の往来も盛んな地域です。平坦地には市街地が広がっていますが、あわせてイチゴやトマトなどの畑作栽培もみられます。平野部か...

静岡県清水町は、伊豆半島の付け根部分に位置するとても温暖な地域として有名な町です。急峻な山々や稲作からなる田園が広がり、林業も盛んに行われるようになりました。そんな清水町には「清水町森林組合」と呼ばれる、木材市場において合法な木材製品を販売するように働きかけている団体組合が存在しています。合法木材とは違法伐採されたものを使用していない製品のことで、業界団体認定制度などに基づいて分別管理された合法性...

静岡県の駿東郡に属している長泉町は、近年宅地化が急速に進んでいるという面から2020年においての木材市場の活況が期待されています。住宅の建築に欠かす事の出来ないのが木材ですので、現況よりも多くの木材取引が想定されてきます。この長泉町は2663haという総面積のうち約40%が森林面積という事が特徴で、多数の木材の活用ができる土壌があります。森林における主体となる樹木はヒノキで、総森林面積のうち人工林...

小山町は静岡県の西北東に位置する街で、神奈川県や山梨県と隣接しており、全体の65%が森林となっている地域でもあります。そのため林業は古くから盛んであり、木材市場の現況は非常に高いレベルで維持されている点が特徴となっています。現在でも原木の生産は行われていますが、高齢化が進んでいることや人口が減少していることから担い手が少なくなっており、総合的に生産量が低迷しています。その反面近年では富士スピードウ...

下田市は静岡県の東部、伊豆半島の最南部に位置しており、南側一帯は太平洋に面しているところから、江戸幕末には開港をめぐって日米和親条約が締結された舞台としても有名です。また海水浴場や温泉街が栄えており、伊豆急などの公共交通機関、あるいは整備中の伊豆縦貫自動車道などを経由して外部から来訪する観光客も多いリゾート地のひとつでもあります。逆に海岸部を除く市内の多くの土地は森林が占めていて、森林面積はおよそ...

東伊豆町はその名前のとおり、相模湾に面する伊豆半島の東海岸寄りにあり、西部は天城連山の高峰が連なっているため、地形的にはなだらかな丘陵をなしています。静岡県内でもつるし雛などの豊かな民俗財産や多様な温泉街などに恵まれており、基本的には観光がメインの町ともいえます。特に稲取高原ではゴルフコースやクロスカントリーコース、動物園などの多様なレジャー・アミューズメント施設が集まっており人気があります。産業...

河津町は静岡県内でも最東部の伊豆半島にあり、その伊豆半島のなかでは南側に位置していて、太平洋にも面した風光明媚なところです。町域面積はあわせて100平方キロメートル程度となっており、国の農林業センサスなどでみる限り、林野面積はおよそ8000ヘクタール、このなかでも林野庁が所管する国有林が3000ヘクタール、民有林が5000ヘクタールほどに分かれています。町内の林家数は現況では200戸程度であり、伊...

南伊豆町は伊豆半島のなかでも最南端に位置しており、その北側は天城山脈の山々が連なり、南部は太平洋に面しているなど、たいへん自然豊かなところです。昔から漁業や林業をはじめとした第一次産業が基幹産業となっていましたが、現況では農林水産業者の高齢化と担い手となる若い人材の不足によって、木材市場はかなり厳しい状況が続いています。南伊豆町の森林率は77パーセントほどで全国平均からみても高めであり、民有林の面...

松崎町は静岡県賀茂郡にある人口6千人ほどの町です。この町は伊豆半島南西部の海沿いにあります。「花とロマンの里」がキャッチフレーズで、町域の約64%は山林が占めています。那賀川と岩科川が町の中心を流れており。流域にはおよそ500haの耕地があります。伊豆半島の西側では最大の平野がある町です。松崎町は歴史のある町なので史跡も多く残っています。なまこ壁造りの建物を多く見かけることができます。町内には中心...

静岡県の西伊豆町は駿河湾に面した立地になっており、木材市場の現況は輸出と輸入、いずれも高い水準になっています。西伊豆町の製材所では楠や欅などの他に、安価な杉なども提供しています。西伊豆町は付近が山に囲まれているので、静岡県内でも林業及び加工業が盛んです。加工した木材は国外に輸出するだけでなく、木材増殖として駿河湾の漁業組合に販売されることもあります。平成24年から木材増殖用の開発は盛んになり、付近...

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