湖西市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

湖西市は静岡県でも最も西にあり浜松市や愛知県の豊橋市と接しています。市の南部には太平洋が広がっており、東部には浜名湖があります。市内では3つの駅周辺を中心に市街地が広がっています。この街は6つの町村が合併して誕生しました。旧町村の名残で市街地が分散しているため、特定の核となる地域はありません。湖西市の人口は5万8千人ほどですが隣接する豊橋市にはおよそ37万3千人、浜松市にはおよそ79万人1千人もの人々が暮らしています。周辺地域を含めると110万人を超える人口を抱えているため、その生活を支えるには木材など様々な物資が必要になります。木材市場では活発な取引が行われているのが現況です。
湖西市は古墳時代から奈良時代にかけて須恵器の生産地でした。また平安時代末期から鎌倉時代にかけては山茶碗などの陶器が生産されています。市域には湖西窯跡群が分布しておりかつては日本有数の須恵器や陶器の生産地でした。江戸時代になると浜名湖の北と南に関所が置かれています。現在は工業が中心の街となっており、自動車や電気器具関連産業が盛んです。浜名湖では一般的な漁業の他に鰻の養殖も行われています。隣接する浜松市も東海地方では有数の工業都市です。浜松市は政令指定都市であり遠州地域における政治や経済、文化や観光の中心地となっています。さらに隣接する豊橋市は東三河地方の中心年です。地域の人口の約半数は豊橋市に集中しています。湖西市だけではそれほど人口が多いわけではありませんが、周辺地域を合わせると非常に多くの人口が存在します。県の内外から訪れる観光客も多い地域です。経済活動が活発に行われており、多くの木材が必要とされています。人口が多い地域では建築資材だけでなく様々な目的のために木材が利用されます。木材は燃料にできる他に家屋や家具、道具や楽器などの材料になります。紙の原料としても重要な存在です。最近では湖西市周辺でも木質ペレットのようなクリーンエネルギーの材料としても注目されています。木材に対する大きな需要があるため、湖西市における木材市場は今後も安定した状況が続くと予想されます。

 

 
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