富士市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

富士市の山林は、富士山系と愛鷹山系の2種類分けられています。
どちらも明治時代から本格的なスギやヒノキの造林が始まり、現在でも続けられています。
富士市で育てられ伐採された原木は、市内にある木材市場にも多く集められました。
富士市には市内や北西に隣接する富士見市、伊豆地方から出荷された原木が集まる木材市場があります。
つまり静岡県の東部地域から集められた原木を取引する木材市場が富士市にはあり、県内でも活発な取引が行われているのが現況です。
木材市場の取扱量は12万立方メートルを2016年には超えるほど、現況は良いと言えるでしょう。
それだけ富士市の木材市場の現況が良い理由は、地元の業者以外からも支持されるからです。
木材市場には地元の不動産会社などさまざまな業者が買い付けに訪れていますが、それ以外に静岡県の中部地域から訪れる業者も少なくありません。
県内に多数ある業者から買い支えられているので、富士市にある木材市場の現況は良いとされています。
全国的に木材市場の現況は、あまり良いものではありません。
木材価格の低迷から現況が悪化しているところが多く、かなり珍しいと言えるかもしれません。
しかし富士市では富士山系と愛鷹山系で伐採された良質な木材があり、それを求めて地元だけではなく県内の各所から遠路はるばる取引にやってきています。
購入した原木の輸送費を考えれば地元で取引をするのがベストですが、それを含めてもわざわあ遠方まで買い付けに来るのは、流通している原木の品質が業者にとって魅力的であるからと考えられます。
全国で現況が低迷している市場も高品質な原木を供給すると同時に、利用者にとって魅力的な環境を整えれば復活できるかもしれません。
日本一の山である富士山を見ながら取引ができる市場の現況からは、そうしたヒントが見え隠れてしていると言えます。
富士市にある市場は、日本国内でも注目すべき点が多いと言えるでしょう。

 

 
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