歯周病におけるカーブスの有効活用について(考察 2019)
日本人は世界一綺麗好きだと言われ、身の回りの除菌や入浴など非常に熱心に行う民族性が知られています。しかし、オーラルケアに関しては例外のようで、口内環境は世界的に見てもあまり良くありません。若いうちは良いのですが、30代、40代と年齢が上がっていくにつれ少しずつ歯周ケアを怠ったことによる弊害が出ている人が多いのです。高齢者になるとその半数以上が歯周病にかかっていると言われており、これが大きな問題となっています。単に虫歯になるだけではなく、口の中の細菌や毒素が全身に回ることによって様々な障害を引き起こすため、特に高齢の方には非常なリスクなのです。気軽なフィットネスで美と健康を手に入れられると評判のカーブスですが、このフィットネスジムを歯周病に対して有効利用できないかということについて考えてみます。歯周病は口の中の問題だから、体を動かすことと全く関係がないのではないか、と考える方も多いでしょう。確かに、歯周病菌をフィットネスで撃退することはできません。しかし人間の体は全てが繋がっていますから、しっかりと体をほぐして動かし、汗を流すことである程度改善が見込めるのです。例えば口の中も体の一部であり、血管が大量に張り巡らされていますから、カーブスで十分に体を動かすことで血流が改善し細胞のターンオーバーなどが正常になることが期待できます。また、単なるストレッチなどではなく、笑顔を作りながら行うダンスレッスンなどでは顔の筋肉を大きく動かすことになるのです。人間の耳の下には唾液を分泌する腺があり、この近くを刺激することによって唾液をスムーズに出すことができます。唾液は汚いものではなく、殺菌作用を持った消化液ですから、口の中の雑菌の繁殖を抑える効果があるのです。唾液の分泌を盛んにし、なおかつよく運動をすることで身体全体の免疫力や抵抗力を高めれば、口内の炎症などをおさえる力も強くなります。根治に繋がるわけではありませんが、カーブスで体を動かすことは歯周病の対策の一助となるでしょう。