COPDにおけるカーブスの有効活用について(考察 2019)
タバコに関する健康被害が多く取り上げられるようになって、近年喫煙者の数は減っていますが、長年吸い続けてきた高齢者の中にはなかなかタバコをやめられないという方も多いでしょう。喫煙を続けることによって心配なのが、肺がんやCOPDなど重篤な肺疾患です。COPDはタバコや大気の汚染などを呼吸で肺の中に取り込み続けることによって発症するものですが、主に高齢な方に現れます。現在の日本では大気汚染がひどい地域というのはあまりないため、基本的にCOPDの発生源は喫煙だと言って良いでしょう。日本全国に店舗を展開しているフィットネスジムのカーブスですが、このジムでの運動をCOPDの対策に有効利用できないか、考えてみます。まず、肺の細胞というのは基本的に一度ダメになってしまうと回復しにくいものです。そのため、COPDで損なわれてしまった部分が大きければ大きいほど肺の機能が低下し、呼吸が苦しくなったり全身に酸素を行き渡らせられない、などの問題が出てきます。この対策としてカーブスでなるべく有酸素運動を多めに行う、ということが考えられるでしょう。病気で失われてしまった部分は回復しなくても、残った部分の心肺機能を高めることによって、普段の生活の中で息が苦しくなったりするのを防ぐことができます。また、血流が促進されることによって肺の中に溜まった老廃物や有害物質の排出の手助けにもなりますので、カーブスで行うフィットネス運動は決して意味のないことではありません。ただ、COPDに悩んでいる人が運動をする際には、その強度に十分注意する必要があります。あまり激しい運動をすると、かえって心肺に負担がかかってしまいますから、ストレッチなどから始めて軽めの運動を長時間行うというのがもっとも効果的だと考えられるのです。自分一人だとなかなか続かない運動も、カーブスで仲間とともに行えば、モチベーションも上がって継続できるでしょう。