鹿児島県の太陽光発電の現況(2019)
鹿児島県の太陽光発電の現況ですが、2019年8月時点での発電所の数は364か所あり、総出力量は約912MWを保持しています。太陽光発電以外の再生可能エネルギーでは、地熱発電が6カ所で約63MW・風力発電が28か所で約262MWです。鹿児島県は九州南部に位置するエリアで、九州の県本土以外にも薩南諸島も含まれており、屋久島・種子島・奄美大島などの離島も県領域です。鹿児島市の2013年度での年間の日照時間は2182.9時間で、全国平均が2071.9時間ですので、平均を上回っていることがわかります。ただ、日照時間は毎年変わりますし、47都道府県の中でのランキングにおいても変化が生じるのが特徴です。
例えば、2009年では47都道府県中19位のランキングを得ていますが、2013年度では22位、2012年度では39位とランキングに大きな変化が生じていることがおわかりではないでしょうか。ちなみに、南端に位置する与論島は火力および風力、沖永良部島も火力および風力のみです。徳之島・奄美大島・種子島などには太陽光発電所がありますが、屋久島は水力発電のみで太陽光発電を行っている発電所はありません。
尚、鹿児島県内の中で最も総出力量が大きいとされているのが、鹿児島市七ツ島にある発電所で、こちらは2012年9月に着工、2013年に竣工した施設で発電出力は70MW、運転開始時点では日本最大の太陽光発電所といわれており、鹿児島県の約2.2%・鹿児島市内の8.8%に相当する電力を作り出しています。140基のパワーコンディショナー、敷地内の変圧器を利用して交流6.6kVに昇圧、約400m離れている五井野変電所に地下に設置されている送電線で送電が行われているといいます。ちなみに、1日の売電価格の平均は約800万円、年間の二酸化炭素削減量は約25.000トン、太陽光パネルの枚数は約29万80枚、年間の発電量は約78,800MWhで一般家庭への供給は約22,000世帯分です。