熊本県の太陽光発電の現況(2019)
世界的に問題になっている地球温暖化の原因になる二酸化炭素の排出量を削減する方法として、自然エネルギーである太陽光を活用して電気を作り出すのが太陽光発電です。二酸化炭素を出す燃料を必要とせず、空気汚染もないため地球環境に優しい発電システムで、熊本県でも助成金を交付するなどして設置を推進しています。熊本県の日照時間は、全国順位で17位であり、快晴日数も年間で約33日と比較的多いこと、日照時間が長いことから太陽光発電に向いている地域ということができます。熊本県は太陽光発電システムの普及率が高く、一般住宅はもちろん企業での導入、メガソーラー設置など導入が進んでいるという現況です。
熊本県内では、太陽光発電所があり町の全世帯分の電力を賄うことができるエリアがあったり、企業が大規模で発電量が多い大規模なメガソーラーを設置したりするため、県内のメガソーラーの発電量は多く200Mwに近づいている現況になっています。大企業や自治体だけでなく中小企業や県民も参加することができるプロジェクトが進んでいたり、大学や公共施設への設置が推進されていたりと活発に取り組まれていることが特徴でもあります。
熊本県では自治体や県などが太陽光発電を推進しているだけではなく、一般住宅でも太陽光発電システムを設置した住宅が人気です。エネルギーの出入りが少ない省エネルギー住宅に太陽光発電システムを組み合わせることによって、電力消費をおさえて光熱費が掛からない住宅になっており、余剰電力を売ることによって収入を得ることも期待できます。熊本県では、助成金を受けることができたり、パネルなどを独自に開発したりしているために太陽光発電の設置をすることができる業者の登録数も多く、設置しやすい環境が整っている地域です。気象条件が発電に向いていること、設置が進んでいるため一般的になってきていることなどから関心を持っている県民が多いことも特徴です。