福岡県の太陽光発電の現況(2019)
福岡県は九州の北部に位置する人口約511万人(2019年6月時点)の都市で、全国第9位の人口を持つ県です。福岡県の北部は響灘や玄界灘などの日本海に面し、東部は周防灘の瀬戸内海、大牟田市などの築後地方においては有明海に面しているのが特徴です。県中央部は筑紫山地が連なるエリアで、筑後川・矢部川・遠賀川などの流域や宗像・京築エリアは平野が広がる水田地帯が形成されています。また、福岡県には能古島・玄界島・大字藍島・相島・大島・地島などの離島も多く、志賀島は道路があるので離島ではありませんが、これらの有人の島々も含まれます。
福岡県は海岸線も多いエリアなどからも海沿いは太陽光発電に向いていないイメージを持つ人も多いかと思われますが、県内の発電所の現況を見るとわかりますが、海岸に近い場所にもメガソーラーの発電所が設置されており、塩害と発電は昔と比べるとあまり関係性が薄くなっているようです。尚、日照時間は発電量に影響を与えるものですが、福岡市の日照量は全国平均を下回るようで、2011年から2013年の3年間の平均は、福岡県が1892.5時間に対して全国平均が1973.3時間です。
福岡県の発電所の数は463か所で、総出力量は約6206.5MWです。この内、太陽光発電所は393か所あり総出力量は約978MWです。太陽光発電以外の再生可能エネルギーを利用した発電方式は風力のみで、風力発電所の数は6カ所で総出力量は約32.3MWです。県内で最も発電量が大きい太陽光発電所は約42.9MWの総出力を得ることができるもので、北九州市若松区にあります。この太陽光発電所の敷地面積は435.529平米、約131,748坪の広大な敷地にあり、発電規模は約43.0MWとしています。年間の想定発電量は4,850万kWhで、この発電量は一般家庭で約13,500戸の電力をカバーすることができるもので、年間の二酸化炭素削減量は25,700トンです。